CAPCOM FIGHTING COLLECTION 2
発売が間近に迫って来ていますが、今回はそんなCFC2に収録されている全8作品を紹介します。
早速本題行ってみよう👉️
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☆「CAPCOM FIGHTING COLLECTION 2」全収録作品紹介☆
①:スターグラディエイター2 -NIGHTMARE OF BILSTEIN-
アーケード稼働:1998年3月
過去の家庭用移植:ドリームキャスト
タイトルに「2」と付いてある通り、本作は1996年に出された「スターグラディエイター EPISODE:I FINAL CRUSADE」の続編である3D対戦型格闘ゲームです。
ただ、続編と言えどシステムは異なっており、1作目の方はガードボタンやリングアウト、相手の向きを変えさせる攻撃等を実装していたのですが、2作目である本作はそれらの要素を撤廃し、2D格ゲー寄りの親しみ易いゲーム性に変わっています。
また、1作目では30fpsだったフレームレートが、本作では60fpsに改善されており、スピーディー且つ滑らかなアクションを実現しています。
このシリーズの特筆すべきポイントと言えば、何と言っても、CAPCOMにとって初めてのSF風世界観を題材としたゲームである、と言う点でしょうね。
本作のストーリーは通常エンディングと真エンディングが各キャラクターに用意されているので、世界観やストーリー面にも注目してみるとよりこのゲームを楽しめるかも知れません。
②:POWER STONE
アーケード稼働:1999年2月
過去の家庭用移植:ドリームキャスト、PlayStation Portable
3D対戦アクションゲームで、テレビアニメ化もされた作品です。(アニメの音楽は、北京オリンピックの公式ソングを作曲した事で有名な菊地圭介氏が担当されていました)
レバー+3ボタン(パンチ・キック・ジャンプ)のシンプルな操作と、3つのパワーストーンを相手より先に奪取して変身すると言うゲームデザイン、アイテムやオブジェクトを駆使して様々なアクションを行なえる自由度等、初心者にも取っ付き易いゲームの様に見えますが、どちらかと言うとこのゲームは熟練者の方がより楽しめるゲームです。
最初の内は、ジャンプキックが強過ぎるとか、変身されたら手に負えないとか、そう言う印象を受け易いのですが、実際にはそれぞれにきっちり対策方法が有り、例えばジャンプキックに対しては垂直降下攻撃を合わせたりモノを投げ付けたりするのが有効ですし、変身されたら相手を投げて変身時間を減少させるのが対策のひとつです。
また、一見強力な変身も、【敢えて変身しない】と言う駆け引きが存在するので、取っ付き易そうな見た目とは裏腹に奥深いゲーム性となっています。
対戦ゲームのひとつの理想形と言えば、【Easy to learn, Hard to master】(覚えるのは簡単だが、極めるのは難しい)と言うバランスですが、POWER STONEの場合色々出来過ぎるので、覚え始めの時点から少し大変な面が有るんですね。
ただ、シンプルな操作で上達・成長を実感出来るので、そう言うゲームを求めている人にはかなりオススメの逸品です。
③:POWER STONE 2
アーケード稼働:2000年4月
過去の家庭用移植:ドリームキャスト、PlayStation Portable
POWER STONEの続編である3D対戦アクションゲームですが、1作目とは異なり4人でのバトルロイヤル形式のゲームとなっています。
操作はレバー+3ボタンですが、ジャンプ以外のボタンが【アタック】と【アクション】になっており、攻撃ボタンはアタックに統合され、アイテムを拾う等のコマンドがアクションボタンだけで出来る様になっています。
攻撃ボタンがひとつになった影響で、キャラクターの技の数が1作目から減少しており、強力な行動のひとつだったジャンプキックも鳴りを潜め、キャラクター間の移動速度の差も殆ど無くなっているので、キャラクターの個性と駆け引きの要素は1作目と比べて薄まっています。
その分、フィールドに落ちるアイテムの種類が増えたり、派手なステージギミックが有ったりと、パーティーゲームとしての色合いが強くなっており、初心者にオススメするなら1作目よりも本作の方になりますね。
④:燃えろ!ジャスティス学園
アーケード稼働:2000年12月
過去の家庭用移植:ドリームキャスト
本作は、1997年に出された「私立ジャスティス学園 LEGION OF HEROES」の続編である3D対戦型格闘ゲームです。
1作目は2人1組(メインキャラクター+サポートキャラクター)で闘うゲームだったのですが、本作は3人1組(メインキャラクター+サポートキャラクター2人)で闘うゲームに進化しています。
対戦ツールとしては大味で、キャラクターバランスが悪いですが、王道の学園モノであるストーリーとキャラクターは魅力的で、ストーリーモードでは分岐ルートも存在しており、ソロプレイの方がやり込み甲斐のあるタイトルだと言えます。
最近の格ゲーファンにとっては、「STREET FIGHTER V」に参戦した風間あきらが記憶に新しいかと思いますが、そのあきらだけで無く、あきらが呼び出していた【兄さん】もこの本家ジャス学ではプレイアブルキャラクターなので、兄さんに興味があった人は必ずプレイするべきタイトルですw
⑤:STREET FIGHTER ZERO 3↑
アーケード稼働:2001年2月
過去の家庭用移植:ゲームボーイアドバンス
2D対戦型格闘ゲームであるストリートファイターシリーズの内の、ZEROシリーズのアーケード版における集大成的作品。
1998年にPlayStation向けに出された「STREET FIGHTER ZERO 3」と、1999年にドリームキャスト向けに出された「STREET FIGHTER ZERO 3 サイキョー流道場」の要素が実装されている為、言わば家庭用版の逆移植の位置付けに当たるのがこのZERO 3アッパーです。
CPS2基板のZERO 3に家庭用の要素を追加して、それをNAOMI基板上でエミュレーションで動作させていた為に、操作が画面に反映されるまでに若干のラグが生じていた事と、真・豪鬼とファイナルベガがバランスブレイカーだった事もあって、人気は出ませんでしたが、真・豪鬼とファイナルベガに関しては基板設定で使用不可に出来ましたし、CFC2でもオプションで使用不可に出来るので、その2人を除いた場合の客観的なキャラクターバランスが漸くきちんと纏められそうで、ZERO 3信者の私夜幻としては非常に楽しみです。
本作からZERO 3に触れる人は、ガードゲージの絡んだ刺激的な対戦を是非体感して欲しいですし、キャラクター毎のストーリーも魅力的なので、多くの人にプレイして欲しい作品です。
⑥:CAPCOM VS. SNK MILLENNIUM FIGHT 2000 PRO
アーケード稼働:2001年6月
過去の家庭用移植:ドリームキャスト、PlayStation
SNKとCAPCOMのクロスライセンス契約によるプロジェクト【SNK VS. CAPCOM】の第3弾として、CAPCOM側が2000年8月に出したのが「CAPCOM VS. SNK MILLENNIUM FIGHT 2000」ですが、本作はそのバランス調整版であり、CFC2に収録されるのはこのバージョンです。
CAPCOM側が出した2D対戦型格闘ゲームでありながら、攻撃ボタンはSNKの「THE KING OF FIGHTERS」よろしく4ボタン式(弱・強パンチ&キック)となっており、CAPCOM側のキャラクターには特殊技として中キック相当の攻撃が実装されています。
ストZERO 3のZ-ISM風のシステムで遊べるCAPCOMグルーヴと、KOF98のEXTRAモード風のシステムで遊べるSNKグルーヴと言う、2種類のシステムからひとつを選ぶ【グルーヴセレクト】と、各キャラクターに設定された1〜4のコストを、合計で4になる様にチーム編成すると言う【レシオ】が目玉のシステムとなっています。
CAPCOMとSNKと言う、2大格ゲーメーカーのコラボは、当時大きな話題となりましたが、「CAPCOM VS. SNK MILLENNIUM FIGHT 2000」は、キャラクターの選出が殆どストII対KOFと言う様相で、SNK側が出していたコラボタイトルと比べてバリエーションに欠けていた事と、キャラクターバランスの悪さから、あまり人気を得られなかったタイトルでした。
PROになってバランスが改善され、評価自体は良くなったのですが、その後間も無く、後述の「CAPCOM VS. SNK 2」が出されたので、そのまま影に埋もれてしまったと言う、残念な歴史が有るのが本作です。
然しながら、よく描き込まれた2D背景や凝った演出、設定によって歴代のCAPCOM及びSNKのBGMを流せる要素等、「CAPCOM VS. SNK 2」には無い魅力も有るので、プレイする価値は充分有る作品です。
⑦:CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001
アーケード稼働:2001年8月
過去の家庭用移植:ドリームキャスト、PlayStation 2、ゲームキューブ、Xbox
言わずと知れた伝説の2D対戦型格闘ゲーム。
参戦キャラクターのバリエーションが先述の前作から少し増え、攻撃ボタンは6ボタン式(弱・中・強パンチ&キック)に変更され、総キャラクター数は48人と言う驚異的な数になり、グルーヴも全6種類に増加(Cグルーヴ、Aグルーヴ、Pグルーヴ、Sグルーヴ、Nグルーヴ、Kグルーヴ)、レシオも【フリーレシオシステム】(各キャラクターに自由に1〜4までのコストを振り分けられ、最大3人のチームを組める)に改善されたタイトルです。
背景が3DCGで描かれているのも特徴ですね。
本作は、ゲームとしての完成度やゲームバランスの評価の高さから、CAPCOMの2D格ゲーの最高傑作と評価する人も多かったのですが、悪名高きバグである【前転キャンセル】が発覚して以降は評価が変わったと言う歴史が有ります。
ゲームキューブとXboxでは、バランス調整が施された通称【EO版】が出され、前転キャンセルにも調整が加えられており、CFC2ではこのEO版とオリジナル版をオプションから選択出来る様になっているので、まともな対戦ツールとして遊ぶならEO版がオススメとなっています。
とまあ、一見前作よりもシンプルにパワーアップしたタイトルに見えるかも知れませんが、6種類ものグルーヴによって初心者にはやや取っ付き難くなっているのと、キャラクターの総体力の都合上3人で組むのが定石であるフリーレシオシステムのメンバー人数の戦略性の低さを考えると、CVS PROと比べてどちらの方が良いかと言うのは人によって好みが分かれる所だと思います。
⑧:CAPCOM FIGHTING Jam
アーケード稼働:2004年10月
過去の家庭用移植:PlayStation 2、Xbox
PlayStation 2をベースとしたSYSTEM246基板で開発された、2D対戦型格闘ゲーム。
「STREET FIGHTER II」、「STREET FIGHTER ZERO」、「STREET FIGHTER III」、「VAMPIRE」、「WAR-ZARD」と言ったCAPCOMの格ゲータイトル5作品のクロスオーバータイトルで、各タイトル4人ずつ+隠しキャラクターが、それぞれの出典元のゲージシステム及びサブシステムで闘うゲームとなっています。
2人1組のタッグを組み、基本は1対1で闘い、ラウンド移行する際に次のラウンドで使うキャラクターをどちらか選べる【スイッチタッグシステム】が特徴となっていますが、まあ単純にジャス学のシステムからサポート要素を抜いたシステムだと言う事です。
このゲームは、5作品の内3作品がストファイと言う参戦作品の偏り具合とメンツの新鮮味の薄さ、擬音を除いて台詞やテキストが一切無いキャラクターエンディング、ストZERO 3の【イズムセレクト】やCVSのグルーヴセレクトの様な自由度が無い固定された各タイトルのシステム、その各タイトルのシステム間のバランスの悪さ(ヴァンパイアがめっちゃ強い)等が相まって、人気を得られず話題にもならなかったタイトルです。
然しながら、ウォーザードのキャラクターがハウザー(恐竜)やヌール(イカ)まで参戦している点は今見ても真新しいですし、イングリッドの存在も大きいです。
イングリッドは、開発中止となった3D対戦型格闘ゲームである「カプコンファイティングオールスターズ」の主要キャラクターとして生み出されたキャラクターの1人で、彼女が本作で有しているゲージシステムは、そのカプコンファイティングオールスターズの【プログレススーパーアーツシステム】が元となっています。
プログレススーパーアーツシステムとは、体力の減少に応じてスーパーアーツゲージが増えて行くシステムで、最大3本まで増えます。
キャラクターが有するスーパーアーツは3つ有り、各スーパーアーツの発動レベルが決まっています。(レベル1スーパーアーツ、レベル2スーパーアーツ、レベル3スーパーアーツ)
各レベルに応じたゲージ本数を発動時に消費する、と言う仕様なので、「STREET FIGHTER 6」のスーパーアーツのシステムが正にこれに近い訳ですね。
本作のイングリッドのゲージシステムは、体力の状況は関係無いので、よりスト6に近い仕様となっています。
この歴史を体感すると言う意味でも、本作をプレイする価値は充分有ると言えるでしょう。
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…えー、簡単にざっくり紹介するつもりだったんですが、
割りとがっつり書いてしまいましたw
まあ、それだけ発売が楽しみと言う事でもありますし、多くの人にプレイして欲しいと言う思いの表れでもある、と言う事で御容赦頂ければと思います。
マジで発売が楽しみだぜ!