↑あれから、一先ずストーリーを全部観ました。
今回はその感想を書きますが…

ネタバレを含みます。
なので、ネタバレを踏みたくない方は即座にブラウザバックして下さい。




















本題に入りますが…

あまり楽しめなかったのが正直な所です。

ソル(フレデリック)の物語の完結と言う事で、ある程度期待していたんですが、
何か、まあ、うん……

不満点が幾つか有るんですが、個人的に特に不満だった部分を5つ挙げます。


①:飛鳥
身勝手にフレデリックを【ギア】と言う化け物にさせた、頭が良いのか悪いのかよく分からない男性。
彼の行いのせいで色々と問題が起きた訳ですが、今作のストーリーの中で彼は徹底して善人扱いされており、随分都合の良い話だなぁと言う印象を持ちました。
フレデリックとの決着も、飛鳥優位であっさりと一瞬で終わるので、肩透かしを喰らいましたね。
その癖に彼が役に立った場面は非常に少ない訳ですが、何か最終的には呑気にラジオ放送始めて終わると言う、スッキリしない結末で締め括られています。
この飛鳥の描き方は正直意味が解らなかったです。

②:フレデリックのジャック・オーに対する気持ち
ジャック・オーはフレデリックの事が好きになり、それ故にフレデリックの気持ち(フレデリックはアリアの事を想っている)を尊重し、その上で世界を救う為に自己犠牲の選択をとろうとした訳ですが、そこでフレデリックがジャック・オーの事を助け出そうとしました。
その展開自体はまあ良いですし、「俺が一度でもお前の事を【アリア】と呼んだか?」と言う台詞は格好良い流れになりそうな予感さえ感じさせましたが、問題はその後にフレデリックが語った、ジャック・オーを助け出そうとした理由です。
「ジャック・オーは【アリアが自分に渡した帽子】で、それだけは譲れないから。」(誇張無し)
…何か違くね?
それって結局、その言葉をありのまま解釈するなら、「アリアの形見だから」ジャック・オーを助けると言う結論になり、「結局それってアリアの事が好きなだけやん」となってしまいます。
仮にその言葉が回りくどい例え話だとしても、非常に伝わり難い表現ですし、あの場面ではどの道適切な言葉選びだとは思えません。
シンプルにジャック・オーに対して不誠実なので、不快な気分になりましたね。
それで何故かジャック・オーがその気になってるのはめちゃめちゃ御都合主義な印象を受けました。

③:ミルピコの例え話
ハッピーケイオスが、人間の事をミルピコに例えて語る場面が有りますが、人間の本能と感情について触れてはいたものの、【理性】と言う、人間に本来的に備わっているとされる【知的能力】については完全無視していたのはイミフで、誰もツッコミを入れていなかったのもイミフでしたね。

④:安らぎ
最後の最後、フレデリックのモノローグで、「安らぎは罪を許された時に生まれる」的な事を、さもそれが普遍的な事の様に語っていた訳ですが…
何か違くね?(二度目)
安らぎと言うのはもっとシンプルに、自分の隣で笑ってくれる人が居るとか、穏やかで豊かな自然に囲まれているとか、そう言う時に感じるものじゃ無いんですかね?
【許す】って言葉自体も色々意味が有りますけど、罪を許す、と言う文脈の場合、【責めない。咎めない。】と言う意味で大抵使われる訳ですよね。
でも、自分が犯した罪を、きちんと向き合って、叱って欲しい・咎めて欲しいって、思う人も居るんですよ。
まともに大人に叱られた経験の無い子どもとかね。
そう言う人が、罪をただ許された時、安らぐとでも思うんでしょうか?
この辺り、不勉強だなぁと言う印象を受けました。

⑤:名残雪とジオヴァーナ
折角の新規プレイアブルキャラクターで、ストーリーにも出ているのに、ただ出ているだけで掘り下げゼロ。
何でやねんw


とまあ、この様な不満点が有り、あまり楽しめなかった訳です。
アクセルとカイは二人共アツい男で良かったですけど。
アナザーストーリーも観ましたけど、ぶっちゃけ本編よりかはこっちの方が良かったですね。

と言う訳で、今回はストーリーの感想だけを書く内容でしたが、後日レビューも纏める予定です。
興味のある方はお楽しみに。