マヴカプコレクション


パッケージ版が昨日発売されましたね。
このコレクションはもうマストバイなので、是非多くの方に買って欲しいのですが…
折角の機会ですので、マヴカプコレクションに収録されているタイトルを全て紹介します。
この記事を見れば、マヴカプコレクションがどう言うコレクションなのか丸分かり……かも知れませんw
と言う訳で、早速本題行ってみよう👉️
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☆MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection: Arcade Classics 全収録作品紹介☆
①:The Punisher
アーケード稼働:1993年4月
過去の家庭用移植:メガドライブ(北米、欧州のみ)

CPシステムダッシュ基板が使われた、ベルトスクロールアクション。
若い頃から、罪を犯した人々を絶対に許す事が出来ないと言う心の問題を抱えていた男性、フランク・キャッスルが、自身の家族を殺害したマフィアを含む暗黒街のギャング達に復讐を果たす為、白い髑髏が描かれた黒いスーツを身に纏い、非情な私刑執行人と化したダークヒーローが、The Punisherな訳ですが、本作でもきちんとその残虐さは表現されています。
ゲーム内容は、CAPCOMの「ファイナルファイト」同様のベルトスクロールアクションで、一見難易度が高い様に思えるのですが、実はプレイヤー側の性能がかなり高く、この時代のCAPCOMのゲームにしては難易度が低いゲームです。(敵が弱い訳ではありませんが)
また、協力プレイが可能で、2P側の操作キャラクターはMARVEL界の名脇役であるニック・フューリーですが、ニック・フューリーだけでプレイする事も可能で、その場合シナリオが変わるので、本作は実質ニック・フューリーのゲーム化作品である側面も持っています。
上述の通り、家庭用移植は国外のみで、しかもメガドライブにしか移植されていなかったので、今回マヴカプコレクションに収録されたのは本当に凄い事だと思いますね。
②:X-MEN CHILDREN OF THE ATOM
アーケード稼働:1994年12月
過去の家庭用移植:セガサターン、DOS(国外のみ)、PlayStation(国外のみ)

今や国内でも有名となったMARVELの漫画作品「X-Men」を題材とした、2D対戦型格闘ゲーム。
当時はまだ日本では殆ど知られていなかった事もあり、CAPCOMのこのゲームが日本国内におけるX-Menの知名度の上昇に貢献したと言われています。
突然変異によってX遺伝子をその身に持って産まれた超能力者・ミュータントの差別問題や闘いを描いている作品がX-Menですが、本作は「STREET FIGHTER II」とかなり差別化する形で超能力バトルを表現しています。
スーパージャンプ、空中ガード、ジャンプキャンセル、チェーンコンボが実装されている上に、ヒットしようとしまいとあらゆる通常技が必殺技でキャンセル可能だったり、ダウン中は無敵では無く無防備であったりと、ありとあらゆる面でストIIより派手でぶっ飛んでいます。
また、とりわけ象徴的なシステムである【ベクトル理論】が初実装されたタイトルでもあります。
【ベクトル理論】とは、ダッシュから攻撃を出すと軌道が前方へ伸びる技があったり、技の種類によって相手の吹っ飛ぶ角度や速度が変わったりする、特殊なシステムです。
その上キャラクターの体重の概念もあり、ベクトル理論の吹っ飛び方に影響を及ぼす他、投げで受けるダメージも変わります。(重いキャラクターほど投げられた時に大ダメージを喰らう)
これらのシステムは後のシリーズにも受け継がれていますし、本作は国内においてはセガサターンにしか移植されなかったので、非常にプレイする価値のあるレガシータイトルと言えるでしょう。
③:MARVEL SUPER HEROES
アーケード稼働:1995年9月
過去の家庭用移植:セガサターン、PlayStation
MARVELのクロスオーバーイベントの中核を担ったリミテッドシリーズ「The Infinity Gauntlet」を原作としており、作中に登場するチートアイテム【インフィニティ・ジェム】と、作中の中心人物である【サノス】がしっかり登場しています。
本作は何と言っても、後のシリーズの方向性を決定付けたシステム【エリアルレイヴ】が初実装されたタイトルであり、先述のX-MEN COTAと比べてゲーム性が洗練された事もあって、気軽に爽快感を味わえるゲームとなっています。
④:X-MEN VS. STREET FIGHTER
アーケード稼働:1996年9月
過去の家庭用移植:セガサターン、PlayStation
記念すべきクロスオーバー第一作は、X-MenとSTREET FIGHTERのシンプルながらも激熱なクロスオーバー。
シリーズ初のタッグマッチ形式を採用した2D対戦型格闘ゲームです。
タッグマッチになった事で、攻撃を出しながら交代したり、2人同時にハイパーコンボ(超必殺技)を発動出来たりと、更に派手な様相となっています。
STREET FIGHTERのキャラの技の演出も随分派手です。
因みに、本作は【超必殺技発動時にキャラクターのアップのイラストをカットイン表示する】と言う演出を採用した最初の格闘ゲームです。
そのレガシーを感じると言う意味でも、本作はプレイする価値のあるタイトルです。
⑤:MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER
アーケード稼働:1997年7月
過去の家庭用移植:セガサターン、PlayStation
先述のX-MEN VS.に引き続きタッグマッチ形式で、新たに控えキャラクターによる援護攻撃【ヴァリアブルアシスト】と、STREET FIGHTER IIIでお馴染みの【スタンゲージ】が実装されています。
本作の話題となると、必ずピックアップされるのが、当時のテレビ番組の企画で生み出された【憲磨呂】ですが、個人的に本作で最も印象深いのは、カナダ人男性によるナレーションボイスです。
ハイパーコンボでトドメを刺すと、そのハイパーコンボの技名を言うんですが、日本語の技名のカタコト具合が、絶妙なテンションの高さも相まってシュールで面白いんですよねw
特にオススメなのは瞬獄殺です。
⑥:MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES
アーケード稼働:1998年2月
過去の家庭用移植:ドリームキャスト、PlayStation
ゲーム性は相変わらずタッグマッチ形式の2D対戦型格闘ゲームですが、本作ではアシスト攻撃専用の【スペシャルパートナー】と言う非プレイアブルキャラクターの枠が用意され、【ヴァリアブルアシスト】が代わりに無くなっている他、一定時間2人同時に相手を攻撃出来る【ヴァリアブルクロス】が実装されています。
ヴァリアブルクロスの演出が兎に角派手で、自分と相手とお互いに出せば4人のキャラが同時に技を撃ち合うヤバい光景になるのですが、スペシャルパートナーと共にヴァリアブルクロスも本作のみの要素となっているので、まだ体験した事が無い方は是非体験してみて下さい。
⑦:MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES
アーケード稼働:2000年2月
過去の家庭用移植:ドリームキャスト、PlayStation 2、Xbox、Xbox 360(DL販売のみ、配信終了済)、PlayStation 3(DL販売のみ、配信終了済)、iOS(配信終了済)
2D対戦型格闘ゲームではあるのですが、背景が3DCGで制作されており、尚且つ3on3のバトル形式になっています。
また、攻撃ボタンがそれまでの6ボタン式(弱・中・強パンチ&キック)から、4ボタン式(弱・強パンチ&キック)になっています。
更に、プレイアブルキャラクターが56人と膨大な数になっており、CAPCOM側には本作オリジナルのキャラクター3人が用意されています。
その他、相手の操作キャラを強制的に控えキャラと交代させる攻撃行動【スナップバック】や、ハイパーコンボをキャンセルして控えのキャラクターのハイパーコンボに交代しながら繋げる【ディレイドハイパーコンボ】、必殺技をハイパーコンボでキャンセルする【ハイパーキャンセル】等が実装されており、爽快ながらもよりテクニカルなゲームに仕上がっています。
それだけのボリュームがある分、当時の基板(NAOMI基板)の容量の都合上、勝利台詞とストーリーデモが削られているので、本作独自のバックストーリーや、本作オリジナルのラスボスについて、詳細を知る事は不可能ではあるのですが、圧倒的なキャラクター数が織り成すお祭り感と快適な操作性、そして本作ならではのテクニカルなチームバトルは、必ずプレイするべき体験です。
「The Punisher」は、当時としては低難易度なゲームで爽快感を得られる、ベルトスクロールアクション初心者向けのタイトルであり、格闘ゲームシリーズの方も、簡単操作を導入したりそもそもコマンドが簡単だったりと初心者への配慮がなされているタイトル群です。
まあ格ゲーの方は、永久連続技がヤバかったりキャラクターバランスがアレだったりと、対戦ツールとしては荒い作りではあるのですが、キャラゲー・お祭りゲーの目的でプレイするならとても楽しめる作品ばかりです。
ついでに、このコレクションがどれだけ価値のあるものなのかは、各タイトルの過去の家庭用移植の項目を見て頂ければ一目瞭然だろうと思います。
どれも古く、限定的なプラットフォームにしか出ていませんよね。
マヴカプ2は箱360やPS3、そしてiOSにも出ていましたが、契約関係でどれも配信終了済ですし。
なのでプレイ出来る環境がどれも限られていた訳ですが、それら作品が纏めて、最新のプラットフォーム向けにコレクションパッケージとして出されたのです。
正に奇跡的なコレクションなので、ファンには当然オススメですが、初心者の方にもオススメのコレクションです。
初心者向けの要素が充実しているので、興味がおありでしたら絶対に買った方が良いですよ!
と言う訳で、今回の記事は以上!