色々な人と観たいですね。
そうして、色々な感想を聞く事によって、その作品を多角的に見る事が出来る様になるので。
↑本ブログではたまにゲームレビューを書いていますが、俺はレビューを自分の中で纏めるのが好きで、映画に対しても同様のスタンスなんですよね。
に対する俺のレビュースコアは、10点満点中7.2点となります。
海の環境を大切にしようと言うメッセージや、エルがドラえもん一行に見せる教育ドリームの内容、ムーとアトランティスの対立で描く社会風刺等は、良い点だと思います。
ただ、前半の海底観光シーンが尺が長い割に基本殺風景で物語上意味の無い描写が多い事(特に大イカと幽霊船は出オチ感ハンパ無い)、水中バギーの性格が我儘且つ非常に捻くれていて感情移入がし難い事(これを「人間味がある」と評する旧ドラファンは多いが、世の中そんなに捻くれている人が多いだろうか?)、そのバギーに対するしずかの「機械に良い悪いを区別する事は出来ない。命令されたから動いただけだ。」と言う主旨のフォローが何の説得力も無いのに劇中で【正論】の様に描かれている事(しずかにとりわけ甘えて他の面々に対して悪態をつく辺り、少なくとも【自分の都合にとっての良し悪し】は区別が付いており、尚且つ命令されても言う事を聞かない場面がある)、それらの描写が総じて無駄に多い為に良い点で書いた部分が【ドラえもん一行と水中バギーのドラマを描く為の単なる舞台装置】にしか見えない構造になっている事、これらは悪い点だと思います。
この良い点と悪い点の要素だけでスコアを付けるなら6.5点になりますが、1983年のアニメである事を加味して、7.2点としています。(特にドラえもん一行や水中バギーのキャラ作り・台詞回し等は時代を感じさせるので、その時代背景を考慮すると絶対的に悪いとは言い切れない)
でまあ、レビュー(批評・評論)と言うのは、当然ながら、主観よりも客観の割合が高い内容で纏めないといけない訳です。
熱心なドラえもんファンが海底鬼岩城を観れば、大抵「水中バギーで感動した!」みたいな話になる訳ですが、一方で海底鬼岩城は興行収入が低い結果に終わっていますし、他の様々な小説や映画、そしてアニメと比較した時に、海底鬼岩城のストーリーの描き方はどうなのか?と言う点も考えて、レビューと言うものを纏めないといけません。(レビューを書く場合は、と言う話)
その為には、色々な作品に触れる事も大事ですが、色々な人の感想を見聞きする事も必要なんですよね。
アニメにそれ程興味の無い人とか、ドラえもんに思い入れの無い人が観た時に、どう感じるのか、と言う、所謂サイレントマジョリティーの感想。
なので、冒頭の結論に至る訳です。
…まあ、レビューサイトでは感想文を書いている人も居ますけどねw