このゲーム 

DLCが全部入ったコンプリート・エディションがSwitch向けに出ているんですが、実は俺はそれを購入してプレイしていたんですよね。

まあ、キャラクターのレベルを200まで上げて以降、暫く放置していたんですが、レベル上限が300らしいので、最近またチマチマレベル上げするのに再開しました。

で、このゲームがどう言うゲームなのかって話なんですが、超有名ライトノベル作品「ソードアート・オンライン」のビデオゲーム化作品の一つで、「ソードアート・オンライン」の劇中に出て来るゲームである「ガンゲイル・オンライン」に纏わるストーリーを題材とした、TPS風JRPGです。

TPS風と言い表したのには理由があります。
このゲームにはエイムアシスト機能があるのですが、例えばCAPCOMの「BIOHAZARD RE:2」の難易度アシステッドの照準アシストの様なものでは無く、照準を合わせなくてもオートエイムがかかって勝手に銃口の向きを合わせて敵を撃ってくれると言う、結構ガバガバなシステムなので、「正統派なTPSをやる」為のゲームでは無く、「気軽にTPSの雰囲気を味わう」為のゲームなんですよね。
何故か武器のラインアップの中に剣がありますし、しかも妙に強いですしw

UFGとか言う、昨今流行りのワイヤーアクションアイテムもあるので、銃メインだが剣も使えるスピーディーな爽快アクションゲームと言った感じですね。
まあ完全に、同じバンダイナムコのゲームの「GOD EATERシリーズ」のお株を奪ってますw

SAOのビデオゲームとしては珍しく、オリジナル主人公を採用しているタイトルであり、キャラクタークリエイトが出来るのですが、このキャラクタークリエイト機能が割りと充実していて、キャラクリガチ勢が満足出来るレベルの内容なんですよね。
体型を細かくいじれますし、髪型のパターンは男女共用で、種類も豊富です。
プレイヤーの相棒となる、オトモアイr……では無くアファシスも、プレイヤーと同等のクリエイトが出来ます。(但しボイスのパターンはアファシス専用のものであり、種類が少ない)

また、コスチュームに限っては、一部のキャラクターを除いた多くの同行NPCに対して「プレゼント」として送り、着替えさせる事が可能となっていて、面白いです。

ストーリー及び世界観に関しては、正直酷いです。
キャラクターの掘り下げがかなり不充分ですし、ストーリー内容も薄いです。
キリト御一行に関しては、キリトとアスナ以外はモブ同然の扱いです。
世界観についても、本作のメインヒロインの一人であるクレハが「GGO(ガンゲイル・オンライン)は男臭い」と発言している通り、男性プレイヤーが圧倒的に多いと言う設定なのにも係わらず、活動拠点となるSBCグロッケンの中を歩いているモブのアバターは男女半々の比率であり、コスチュームや髪型も女性用のものは普通に充実しており、同行させられるNPCもキリトのお陰で8割が女性キャラクターなので、全ッッッッッ然男臭さを感じられず、「男臭い?どこが??こいつ(クレハ)は何を言ってるんだ???」と言う状態になってしまいます。

…前述の通りTPS風なゲームにしているのって、TPS初心者・未経験者に対する配慮だと思うんですが、TPS初心者・未経験者って、現実には女性の方が多い筈なんですよね。
そう言った層にアプローチする目的があるのだとするなら、文字通り「男臭い」世界観で良かったと思うんですよ。
イケメンとかイケおじとかが居て、そう言ったキャラクターとの添い寝イベント(SAOのビデオゲームではお馴染みの要素らしい)が見られるとなったら、多くの女性のゲームユーザーはハッピーになる筈です。
ところが実際には、イツキとエイジくらいしか、まともな添い寝イベントのあるイケメンキャラが居ない訳ですから、どないやねんって話ですよ。

ゲームプレイに関しては、良くも悪くもTPS風の少々雑な爽快アクションゲームと言う感じです。
操作性は良い方だと思います。
少々雑、と言うのは、このゲームはカバーの要素が非常に薄いんですよね。
物陰に身を隠しながら隙を窺って敵を撃つ、所謂カバーアクションって、シューターの醍醐味だと思うんですが、大体開けた場所で戦う事になりますし、そもそもカバーアクションが充分に用意されている訳でも無いので、多くの場合敵の群がっている所に真正面から銃をぶっ放しに行く事になります。
でまあ、一応このゲームは難易度設定が可能となっていて、最も簡単な難易度だとある程度ゆるくプレイ出来るのですが、それでもTPS初心者・未経験者にはややキツく感じられる部分があると思います。
そう、「敵の群がっている所に真正面から銃をぶっ放しに行く事」になった場合、群がっている敵のヘイトは大抵プレイヤーに向かって来ます。
「カバーの要素が非常に薄い」性質上、移動しながら敵を撃つ事が最適解になる訳ですが、敵も移動しながらこちらを狙って来ます。
エイムアシストがあるとは言え、移動している敵を正確に狙い撃つのは困難で、オートエイムでも普通に弾がばらけますから、不慣れなプレイヤーにとっては、「敵の体力をまともに削れないまま、こちらの体力がやたら削られている」と言う状況に陥る場合があるんです。
また、物陰に隠れて敵の攻撃をやり過ごそうと思っても、ビーム攻撃系は何故か判定が微妙に遮蔽物を貫通して来るので、物陰に隠れててもダメージを喰らう場合があります。
なので、ちょっと理不尽さのあるゲームです。

総じて、TPSとしては薄味だし、ストーリーも薄味で、アニメチックなグラフィックスで爽快アクションが楽しめるだけのゲーム、と言う評価に落ち着くゲームだと思います。

とまあ、少々ボロクソに書いてしまいましたが、「アニメチックなキャラクターデザインで、キャラクタークリエイトが出来て、爽快アクションが楽しめるゲーム」と言う点においては、GOD EATERシリーズよりも気軽に出来るゲームであり、そう言うゲームを求めている方にはオススメです。(キャラクタークリエイト機能は圧倒的にこのゲームの方が充実していますし)

と言う訳で、今回の記事は以上!




余談。
俺は女主人公と男アファシスと言う組み合わせでプレイしていますが、姉曰く、「女主人公女アファシスの組み合わせのプレイヤーがめっちゃ多い」そうです。
男性キャラクター用のコスチュームとか、イケてるものが結構あるんですけどね。