はい、クリアしました。


と言う訳で、いつもの様に感想を書いて行きます、が。
今回はストーリーのネタバレを含みます。ご了承下さい。



今作は、ピカブイや剣盾

途中感想の記事でも書いた通り、グラフィックスのクオリティーが低く、オープンワールドである必然性を感じられず、BGMもナンセンスです。
ジム戦BGMが特に酷いと思っていましたが、四天王戦のBGMも中々ナンセンスで、何故あんなに悪役っぽいBGMなのか謎です。

ただ、今作の一番のセールスポイントって、多分ストーリーなんですよね。
今までのポケモンと同様の流れのシナリオと、ペパーに協力して秘伝スパイスを集めていくシナリオ、そしてスター団と言う不良グループを解散させる為にカシオペアに協力するシナリオの3ルートがあり、その3ルートをクリアする事で、エンディングに向かう最後のシナリオが解放される、と言う内容なので、相当力が入っているものだと思われます。

でまあ、そのストーリーの感想なんですが……

微妙です。

…って、言うとですよ。
「は?どこが微妙やねん。お前ちゃんとストーリーやったんか?」とか言われそうなので、これを具体的に説明する為に今回はネタバレを含む内容とさせて頂きました。

先ず、チャンピオンを目指すルートはいつも通りのポケモンで、可も無く不可も無く、安定した内容だと思います。
所謂、様式美ですよね。水戸黄門的な。

で、ペパーのルートは、主な内容としては悪くないですが、ペパーが完全に、バンダイナムコエンターテインメントの「ソードアート・オンライン フェイタル・バレット」のツェリスカなんですよね。
最初何か無愛想なのに、途中から何の脈絡も無く急に主人公に馴れ馴れしく接して来ると言う。
しかもペパーの場合そのタイミングが早過ぎるので、キャラ変わった感半端無いんですよね。
まあ本当、それ以外は別に悪くない内容なので、そこだけが大きな疑問です。

で、ですよ…
スター団のルート。
これは正直愉快な気分になれませんでした。
端的に内容を説明しますと、「以前の学校内で調子に乗っていたいじめっこ達を、いじめを無くすために結成された仲良しグループの少年少女達が結果的に学校から追い払う事となり、そうして大事を巻き起こした事に責任を感じたその仲良しグループのリーダーがグループを解散させようと考えたが、グループメンバーは解散を嫌がり、各地にアジトを建てて何か迷惑を振り撒くようになったから、そいつらグループメンバーをどうにかしてくれ」と言う内容です。
でまあ、それの何が問題なのかって話なんですけど…
彼らは全員自分達の事しか考えてないのに、何故か善人扱いされてるんですよね。
学校生活時代のエピソードは良いですよ?別に何も実害出していないのに問題視されて、挙げ句には無能な教頭にいじめがあった事実を隠蔽された訳ですから、そりゃ可哀想にともなります。
が、問題はその後です。
仲良しグループを解散させたくないからと言って、
バリケード張って人々の交通の邪魔をしたり、
したっぱに強引な勧誘をさせたりするのは明らかにおかしいですし、有害です。
上述の通り、その仲良しグループは、いじめを無くすために結成されたグループである筈なのに、そうやって嫌がらせを行う様になった訳です。
嫌がらせもいじめの一部であるにも係わらず。
なのに何故か劇中では徹底して彼らは「被害者であり善人」であるかの様に描かれ、最終的には
学則の違反のみ咎められて、グループの活動そのものには目立ったお咎めが無い
と言う状態で許されるんです。
これで納得しろと言われても無理です。
更に問題なのはそのグループのリーダー、即ちボタンです。
ボタンは、そのグループを何とかして解散させたいと言う勝手な欲求から、
犯罪行為(ハッキング)を行う訳です。
流石にそこはちょっとしたお咎めがありましたが、
本当にちょっとしたお咎め程度で済んでいます。ガチで。
そんなボタンも例外無く劇中では被害者・善人扱いされています。
なのでこのスター団のルートは、個人的に不愉快な内容でしかありませんでした。

で、最後のシナリオはですね…
何かまあ、ミライドンが何者なのかとか、ペパーと博士の内輪揉めの決着とか、そう言うのが描かれているんですけど…
如何せんペパーと博士の掘り下げが少ないので、あまり感情移入出来ないんですよね。
ペパーと博士の過去については本当に最小限サラッと語られるくらいなので、あのストーリー展開を見せられても置いてけぼり感が感じられる訳です。
後……
ボタン要らなくね?
機械に強い奴が必要って事で、ペパーがボタンを誘ったんですけど、
機械に強い設定まるで活かされてないし、何故かペパーに対して喧嘩腰だし…
ボタンが居て良かったポイントは、ネモが結構良識をわきまえている人物だと解った事くらいです。

と言う訳で、ストーリーは総合的には【微妙】と言う結論に達しました。

それ以外の事で言いますと…
無駄に入り組んだマップ構造や、わざマシンの仕様、あちこちに散らばっていながら出現するボスのレベルにばらつきのあるレイドバトル等、総じてプレイ時間水増し的な要素が目立つ印象です。
一応過去作より快適になっている部分はあるんですけど、それと同時に回りくどくなった要素もあり、何とも言えない微妙なゲーム体験を味わいました。

以上の事を踏まえて、レビュースコアを纏めるとこんな感じです↓


✧✦✧✦✧✦✧✦✧✦✧✦✧✦✧✦✧✦✧✦
グラフィックス:6.2/10
サウンド:7.3/10
ストーリー:7.4/10
バリュー:7.7/10
リプレイ性:8/10
トータル:7.5/10
✧✦✧✦✧✦✧✦✧✦✧✦✧✦✧✦✧✦✧✦


悪いゲームでは無いですが、良いゲームであるとも言い切れません。
少なくとも、友人にオススメは出来ませんね。




ついでに、余談です。
個人的に好きなジムリーダーは、カエデ





と、グルーシャ





で、一番好きなキャラクターはセイジです。