高校の時だった。自分が絶対正しいと思ってる子がいた。クラス委員で、勉強もスポーツもまあまあ出来て、ビートルズが好きだった。

ビートルズのファンの中で自分が一番上等な人間だと思っていたんじゃないかと思う。

ただ、結構嫌われていた。その子と同じ中学だった子が言うには、

「女の子には、殆ど嫌われてる」

だった。私もその子への批判はよく耳にしたような印象がある。が、それを本人に伝えたことはなかったと思う。なぜか? うーん。なぜだったのかなあ? 多分、批判する子が多かったので、「みんなそう思ってるんだ」と思ったからかなあ。

その自分が絶対の絶対子さんが、途中、私への陰口を私に「○○ちゃんがこう言ってた」と私に言うようになった。あまりいい気はしなかった。が、絶対子さんは、私のためにあえて言ってるのかと思った。

だけど、だんだん絶対子さんの言うことが腹立たしくなってきた。

絶対子さんは「自分と自分の属する世界は特別」と思っているように感じられた。

今でも、絶対子さんは、「自分は上等な人間だ」と思っているのだろうか。