小林よしのりさんは、まだその政治家の人気がガタ落ちな時に、期待して『希望の国・日本』という本の中で励ました。が、その政治家がこんな考えでこんな人間だったとは思わなかった、みたいなことを書いているんです。
それで、『ニセモノ政治家の見分け方』という本で徹底批判したそうです。
でも、『希望の国・日本』はまだ売ってるじゃないですか。何も知らない人が読んで政治家を信用するかもしれない。というか、騙されて信用してる人は多いようですよ。私も経験あります。
数年前、まともに働いてる四十代ぐらいの男性が、
「□□さんを悪く言うなんて」
って、すごく評価していたし、知人の職場でも、□□はよい政治家だと言ってるという話でした。
『ニセモノ政治家の見分け方』は売れてるんですか。
私は買って読んだけど、すごくややこしいことが書かれていて、読みにくいんです。
難しいからほとんど読まないって人も多そうに思います。
そのうえ、小林さん自身があまり強調していないでしょう? 『希望の国・日本』は信用しないで欲しい、『ニセモノ政治家の見分け方』もあわせて読んで欲しい、と。
小林さんは私からすると、猫の目のように変わるところがあるんです。
うちに来たY新聞のセールスマンも言ってた。
「最近の小林さん、何ですか? 僕、『戦争論』読んだんですけど」って。
小林さんのように考えが変わる人のほうが少ない。
特にえらい人と言われている人は、批判されても意固地になる人が多い。
小林さんのほうが少数派じゃないかなあと思ってしまいます。