犠牲者

「独身女性の老後の世話をする人は誰が育てたの？」
そんなことまで言う人がいる。
適齢期をとっくに過ぎた独身女性が多いのは何故だろうか？
私は、彼女たちが若い時の不倫の大流行が一因だと考える。
景気のいい時代、よく言われていた。
「夫と妻のどちらにも、別の異性に惹かれたりしないことには結婚という長丁場をやっていけない」
『不倫は家庭の常備薬』だったか、そういう本もあった。
不倫は肯定されていた。
結果、結婚していない女性が増えたのではないだろうか？
男性の浮気は、大して責められない。
驚いたことに、米国でもそうらしい。
「男なんだ、浮気ぐらいする」
みたいに。
いったい誰と浮気するというのだろうか？
その理屈でいけば、「遊びの女」が一定数必要だということにならないだろうか？
「遊びの女」というのは、結婚相手にはしない、浮気相手になる女性。
得意の嘘で騙す男性も多いと聞いた。
「夫婦仲は悪い。離婚したくても出来ない。子供がいる。本当に愛しているのは君だけだ」
そんな大嘘を平気で言うと、そんな話を聞いた。
何故、嘘を信じてしまった不倫相手が一方的に悪者にされるのか？
既婚男性というのは傷つけてはいけない存在だからでは？
子供たちにとっては尊敬するお父さんで、一家の大黒柱。
大黒柱が傷つけられると、家族そのものが壊れてしまう。
だから、嘘を本気にした女性を悪く言うのだと思う。
家族というものは、愛人と呼ばれる犠牲者が悪く言われることによって成立しているのだろうか？