先日の実験を踏まえて、接着面の足付け、脱脂、2液の十分な混合を適切に行って、とりあえず1つ作りました。
強度試験として、キャブレターの本体重量481g→500gと考えます。
バイクの加速度は、普通の街乗りならせいぜい0.3G程度だと思います。
路面の段差で突き上げられたときに、最大0.5Gかかるとして750g。
ということで、その倍の1.5kgの重りを吊れれば実用強度と判断したいと思います。
使う重りはダンベルのプレート。
結果は、
割と平気でした。
それでも不安といえば不安なのですが、まったく使えないというイメージはなくなりました。
もう一つの試作品は、接着面を大きくするためこのような接続部品を作りました。
無いよりはましぐらいなものでしょうが、点接合よりは信頼性が増すと思います。
途中の写真を取り忘れたので、イメージでこんな感じで。
赤い部分が上のパーツ、青い斜線部分が金属接着剤の塗布部分となります。
普通に塗布するより、接着面が増えているはずです。
接着面が増えるというより、接着剤の強度に頼る部分が減るといった感じでしょうか。
それでも接着剤の強度に依存しているのは変わりませんが。
そうして出来たのがこちら。
補助パーツなしで1.5kgがいけたので、今度は倍の3.0kgで実験したいと思います。
接合面に6Gかかかるということです。
パーツというより自分が耐えられないぐらいの加速度です。
結果は
持ち上がりました。
本音は壊れると思っていました。
これまでの結果で、金属用接着剤も使えると思いました。
ただ、ここで検証できないのは耐候性。
紫外線や雨、その他の環境で劣化しないのか。
これは使い続けないと分からないですね。
結論としては、使えるかもしれないけれどやっぱり接着剤というところですね。
WELD(溶接)とはとても言い難いものです。
使い続けるにも不安が拭えないものなので、少しでも力かかる部分に使うのはためらわれます。
力のかからない部分での使用や、削れた金属部の穴埋めには有効だと思います。
力のかかる部分に使う場合は、突合せで接着するのではなく下図のように当て板を2つの部品に渡らせるように接着したうえで、さらに上から接着すればそれなりの強度は出ると思います。
ただこれでも溶接には遠く及ばないと思います。
やはり信頼できる強度は溶接するしかありません。
接着はどこまで行っても接着でした。