『SUPER MODEL』の作り方 〜綺麗になるヒント〜 「モデルを育てる方法に特別なことは何もない。」 -2ページ目

「SUPER MODEL」は若くて細い方が良いのがイイと思いますか?

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2012年世界19カ国のVOUGE5月発売号の誌面で各国編集長から読者に向けて共同声明『ザ・ヘルス・イニシアティブ(The Health Initiative)が発表されました。

この声明では、“今後、摂食障害を抱えたモデルや16歳未満のモデルを起用しない”という宣言でしたが、どれくらいの方が覚えておられますか?

この「ザ・ヘルス・イニシアティブ」では、
「“美”と“健康”は不可分のもの」という信念のもとにVOUGEが、読者に対して“痩せ過ぎたプロポーション”に憧れて無理なダイエットをしないように、また心もからだも未発達で幼く若いモデルのプロポーションを「理想的なBODY LINE」と誤解しないよう誌面を通して『健康的なBODY LINEのイメージ』を促進していくというものでした。
また、誌面やコレクションで使用する服がデザインにより極端に小さく、細くなる事で着用するモデルのスタイルを狭めてしまう事を避けるようにデザイナーに再考を求めたり、健康的な労働条件の改善をエージェンシーやキャスティングに求めるなど、かなり踏み込んだ内容となっていました。


それから2年が経過してモデルを取り巻く環境に変化はあったでしょうか?

確かに海外のファッションショーやモード誌を見れば、
Lara Stone やJoan Smalls、Emily DiDonato、Jac Jagaciak を始め Sasha Pivovarova、Sasha Lussなど“痩せ過ぎ”ではない個性的なプロポーションと存在感のあるTOP MODEL が活躍し、また Cara Delevingne やSuki Waterhouse、Kendall Jenner など日本でも有名な“IT” MODEL も注目を集めています。
他にも、Kate Uptonのように異性に好まれるテイストのモデルもモード誌に登場しました。

Victoria's Secret のangel として Karlie Kloss は、彼女自身のオリジナリティを活かした絶妙なBODY BLANCE で今1番注目されています。ただ、一見『痩せ過ぎ』に見えるこのスタイルを真似る事はお勧め出来ませんが...
また、Lottie Moss のように16歳と同時に全世界にビジュアルを発信するケースもありました。


では、日本はどうでしょうか?

全国規模の様々なオーディションでグランプリと獲る年齢は、この数年を見ても低年齢化に歯止めがかかったようには思えません。
また、モデルやレースクイーンの多くが、未だ過酷なダイエットに苦しみ、『より細く』を求めているように見えます。
反面、ファッション誌の専属モデルは、「同性より異性を意識している?」と思うプロポーションのアイドルやタレントが増えてきたように思います。
これを良い方向と言うのも何か寂しい気持ちがあります。

このBlogで言う“美”とは、「同性からの憧れ」をスタンスとしています。
10代には10代にしか出来ない美(表現)があります。
同じように20代には20代の、30代には30代にしか出来ない表現があります。
もちろん、表現力には終わりはありません。
私はプロのモデルとして真価が問われるのは40代以上になってからだと思っています。
したがって、モデルという職業は陸上競技に例えるならば「短距離走」ではなく「マラソン」だと思っています。しかもゴールのないマラソン...
自分自身で中継ポイント(目標)を決めて全力疾走し、次の中継ポイントまで全力疾走する。マラソンというには、大変過酷な繰り返しの連続です。
中継ポイントまでの経験が実力となり、それを糧として新しいポイントまで走り続け、新しい力を身につけます。
モデルは、何歳であっても同世代の憧れであり、目標となる存在であり続けること…このことを決して忘れてはいけません。
だからこそ、「ザ・ヘルス・イニシアティブ」で発した「“美”と“健康”は不可分のもの」という信念を、自分自身の言葉や理念に置き換えてモデルとして歩むポリシーにして下さい。
ポリシーを持たず延々と続くレースを走り切ることは出来ないからです。

最後に、
私は常にモデルのt♡mo.と共に歩み、毎日の健康状態や体重、食事、睡眠時間、生理期間なども把握してアドバイスをしています。
もちろん、モデルは個人事業主ですから自分自身で管理出来れば、こういうプライバシーに踏み込む必要はありません。
モデルが自己管理出来るように導く事もマネジメントをする人間の大切な役目だ思っています。
モデルという職業は『他人に見られて評価される』ことが商売です。
『自分のことは、自分が1番知っている』では成り立ちません。
あなたの周りにいる理解者の声に耳を傾ける努力を怠らないで下さい。
「モデルのこと何てわからないくせに」と思って言葉をスルーする前に、1度考える癖をつけると自身では気づかない新しいあなたの魅力を発見することもありますから...
では、それぞれの目標に向かってお互いに頑張りましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

「魅力的なBODY LINE」を探してみませんか? 「個性」を輝かせるためのStep1

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今回は「なりたいからだのイメージ」についての説明から始めます。

人間のからだは、目に見えない小さな細胞が集まって出来ています。
魅力的なBODY LINE に必要な筋肉や脂肪、内臓もその小さな細胞の集まりです。
そして一つひとつの細胞が生きていることを自覚してください。

あなたが頭で考えて行動しようとする意志は、あなたを構成する細胞にも伝わっています。
「細胞が生きている」ことを自覚して欲しいとは、この『伝わっている』という点です。
魅力的なBODY LINE を手に入れるには、この一つひとつの細胞に働きかけ、協力してもらわなければなりません。
つまり、細胞に伝える情報は明瞭であればあるほど、細胞に正確に伝わり、結果成果として自分自身に返ってくることになります。
伝える情報を明瞭にするためには、あなた自身がハッキリとしたBODY LINEのイメージを持つことが必要となります。
それが「なりたいからだのイメージ」と言うことです。


では、具体的に「なりたいからだのイメージ」をどのようにして見つければ良いかについてお話しします。
おそらく、多くの皆さまは漠然とは理想のBODY LINE をイメージ出来てると思います。
全くイメージ出来ないないと言う方でも、少し考えると「こういうプロポーションに憧れる」とか「なりたい」というイメージが思い浮かぶことと思います。
ただ、次に「私のプロポーションでは全く違うから無理」と考えてしまうことも多いかと...

魅力的なBODY LINE を手に入れるためには“ポジティヴ”を心がけてください。
あなたの同志である細胞にも“ポジティヴ”な気持ちは伝わり、いい仕事をしてくれます笑

それでは、「なりたいからだのイメージ」を明瞭にする方法として...
1番簡単なのが、好きなモデルやハリウッド女優、セレブなど有名人からあなたの理想のBODY LINE を見つけるやり方です。
別にAudrey HepburnやMarilyn Monroe、Grace Kellyなど...最近の方でなくても全く問題はありません。
もちろん、日本のモデルや女優、タレントから探してもイイ♪
輪郭は誰々、バストは誰でヒップと脚は誰とか、そういうパーツ毎でイメージを固めても大丈夫です。
ちなみに、現在のt♡mo.の場合は26歳~28歳のMiranda Kerr を理想のからだとしています。
t♡mo. のようにある有名な誰々の何歳の時が理想的でも良いんです。
前回「見た目」でお話しした『他人を見る力』をフルに使って理想のBODY LINE を探して見つけてください。
それに、常に新しい“SUPER MODEL” を探してコレクションやモード誌に興味を持つ事は、BODY LINE 磨きの刺激にもなりますから♪

この有名人から「なりたいからだのイメージ」を作り上げる方法ですが、注意する点があります。
一つは、あなたと大きくかけ離れたBODY LINE を目標としてはダメです。
もう一つは、「あなたとかけ離れたイメージは選ばないで」と言いましたが、あなた自身の雰囲気(“テイスト”)に近いけれど『少し手が届きそうにないプロポーション』を理想のBODY LINE として選ぶことがベストです。
この『少し手が届きそうにない目標』が、実は自分磨きを成功させる重要なポイントになります。

さて、「大きくかけ離れた目標」にならない見つけ方についてですが、
それは『骨格』が似てる(近い)と思う有名人から理想のBODY LINE を選ぶことです。
まず、自分自身の骨格を想像して下さい。
もちろん、病院でレントゲンを撮る必要はありません。
あくまで想像で大丈夫です。
...で、あなたの骨格に近いかも?と思う、あなたにとってすごく素敵なモデルや女優を見つける。
実は、t♡mo. は、このやり方で「なりたいからだのイメージ」を見つけました。
「骨格を見る」ことは別の機会に改めてお話ししますが、簡単に言うと“人は骨格の上に筋肉と脂肪がついている”。
「骨格を見る」ことは別の機会に改めてお話ししますが、簡単に言うと“人は骨格の上に筋肉と脂肪がついている”。
つまり、筋肉や脂肪は鍛えたり磨いたり、減らす事も増やす事も出来ますが、骨格は決して変える事が出来ません。
変える事が出来ない骨格を理解すれば、いろんな方のBODY LINE を骨格を通して見ることが出来るようになります。
そうすると自然にあなた自身に合う、合わないがわかってくるようになり、「なりたいからだのイメージ」に辿り着きます。

今日はここまで、
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
次回は、「なりたいからだのイメージ」を手に入れるためのトレーニングについてお話ししたいと思います。
宿題は、あなた自身の「なりたいからだのイメージ」を決めておいてください。


海外には80歳以上の現役モデル(Carmen DellOrefice)がいます。
「綺麗になりたい」とか「美しくなりたい」は、決して若い女の子の特権ではありません。
幾つになっても、何歳からでも美を追求することに不可能はありません。
“年相応”とは実年齢ではなく、見た目年齢のことを言います。
いつまでも“カワイイ”を追い求めるより 「大人の可愛さ」「大人の美しさ」の方が遥かに難しいけれど貴いことを忘れないでください。
今後とも宜しくお願いします。

“スッピン”自信はありますか?「個性」を輝かせるためのStep2

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最近、日本のファッション誌やセレブゴシップ誌、Blog等でもハリウッド女優やトップモデルの普段着を毎日もようにチェック出来るようになりました。
そのような普段の写真を見るとトップモデルのノーメイク率が高い事に気がつきまます。
パパラッチがいても全くお構いなしで、日差しの強いカリフォルニアなどだとサングラスはしていても、多くのモデルがルージュすらつけてない姿を多く見る事が出来ます。

テーマ「face(表情論)」は、まず“スッピン”についてお話ししたいと思います。

さて、皆さんは普段、24時間のうち何時間位“スッピン”でいますか?

例えば、t♡mo.は仕事がなければ、ほぼ24時間“スッピン”でいます。
人に会う時も街中でも、オーディションも基本“スッピン”で参ります。もちろん、“スッピン”とは言っても紫外線対策などはしています(念のため)。

少し脱線して、
私がオーディションやモデルを面接をする場合、基本はノーメイクで来ていただく事をお願いしています。
理由は、メイクの上手い下手が採用、不採用に全く関係ないからです。
それに、その仕事に関わるクライアントやフォトグラファー、スタイリストなどによってイメージは異なります。その異なるピースを繰り上げながら一つの作品(イメージ)を作り上げていきますので、オーディションや面接でどれだけメイクを完璧に仕上げていただいても、見る方は結局メイクの下のベースとなる素材しか興味がありません。

メイクのノリは“スッピン”で決まります。
今更こんな事は言わなくても、皆さんはわかっている事だと思います。

仕事や学校、様々な場所にメイクして出て行かなければなりません。
それは、モデルより素肌に過酷な状況を毎日作っている事になります。
素肌の新陳代謝「ターンオーバー」は、『28日周期で素肌は生まれ変わる』事を言います。
もちろん、28日目に一気に素肌も細胞が入れ替わるはずもなく、毎日毎日一つひとつの細胞が生まれ変わっていきます。
年齢を重ねる度に28日周期は少しづつ長くなると言われますが、素肌も細胞は幾つになっても毎日毎日生まれ変わっていきます。
意識しても、しなくとも...、私たちはこの素肌の絶え間ない努力に感謝し、協力しなければなりません。
もし、今全然素肌の新陳代謝に協力出来ていないと思うなら、今日から昨日より少しだけ“スッピン”でいる時間を長くしませんか?

海外の“SUPER MODEL”が普段“スッピン”でいる理由が「ターンオーバー」に協力し、いつまでもトップも地位をキープしたいから...なんて事はないと思います。
単純にメイクが面倒だから、なのかもしれません。
それでも同性が見て憧れる素肌をしていませんか?
加齢による老いを隠さない潔さを含めて、素敵な生き方だと思っています。

日本国内だと、まだまだ“スッピン”で堂々と歩くには環境が成熟していると言えませんが、いずれはプライベートな用事で出かける時にはTシャツにデニム、サンダル履きで、当然“スッピン”が当たり前の日が来るかもしれませんから笑
その日に遅れをとらないように、今から“スッピン”に磨きをかけておきましょう!

では、今日はここまでとします。
次回は、“スッピン”を磨くための「表情筋」についてお話したいと考えています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

自分自身を好きになる事が難しいという方も多いと思います。
でも、まず一歩だけ前に踏み出してみませんか?
次の事は、踏み出してから考える事として♪
それが「美」への道が開ける一歩と信じて♥︎