mystify

mystify

オリジナルの詩文掲載ブログです

 このブログに掲載される詩文はすべて私、イチコのオリジナルです。

 文責・著作権はすべてイチコにあります。

 無断での借用、または転載などはお止めください。

Amebaでブログを始めよう!

渇いた空気

宙をかく手がなにも触れず落ちていく

呼吸さえも上手くできずに喉が詰まる

肌はひび割れ、音無き悲鳴を迸らせた


不意に、

きみが、


じわり


涙をながすまで

猶予期限 定められた空白の時

多くの朋友と 幾つかの選択に 眩暈


終わりが見えている 終着点は変えられない

それでも足掻いてしまうのは 何故


終わりたくはなくて

抜け出したくなくて

心地良い微温湯の中 身体を埋める

冷えていくだけだなんて知らない


まだ、の言葉ばかりが廻る


守られた 愛しい 時間

箱庭だけの幸福と知っているから


モラトリアム


終わりをまだ受け入れられない

地球の音 生まれ変わる胎動

低く低く 響いていく 大地を揺らし


足元から 指先から 飲み込んだ空気から

私を侵食し新しくする インスパイア


細胞がまだひとつだった頃から

私たちはずっと愛し愛されてきた

この音に この響きに この歌に

だから原初に還るだけ


大気に融けて境界線をなくしてしまえるのなら

”ひとつ”である意味はないという 本当に?


ひとつ以上であるから融け合える

地球さえも私たちと相対する個

だから 愛しい


侵されて 融け合って 愛を識る

ひとつであるから 混ざり合える

折れた煙草の先にまだ 火が

じくじくと燃え続けていて

朝焼けの 橙が この一点に

じわじわと燃え広がってく


貴方の残した 燻火


それだけしかない

それだけがある


火が燃える

煙が溢れて

灰は脆くも

煤を残した


黒ずんで 汚らしく


私と一緒に

空気の中にわずかに残るにおい。

なにかに例えることもできない、あなたのにおい。

あなたの細胞の残り香にくらくらする。

あなたが此処に残した証に感謝したくなる。


あなたの存在がわたしの幸い。