コロナ禍を避けて都内を徘徊する。


 新しい何かを求めて?それともただの思い出巡りなのか。


 悲しい連絡に気が付いてLINEしてみた。


だけど既読がつく前に画面を削除してしまった。


 勿論返事はない。


 キミの携帯にはボクは存在していないのかもしれない。


 いや、読んでも連絡しないだけだったのかな。


 いずれにしろ消してしまったボクのLINEからは、自分勝手な “ だろう…” とか “ だったら…” しか出てこないんだ。



 何度もくぐった線路下は、何にも変わっていなかった。


 ボクはキミの力になれるのかな…


 きっとキミは間髪入れず 『シネ!』って言うよね。