私の黒髪 カルチャーショック | きつねのしっぽえむ

私の黒髪 カルチャーショック



アメリカと日本では、流行の服とか、メイクの仕方とかがやはり違って、
久しぶりに日本に帰ると、私はかなり浦島太郎的な姿なのではないかと思う。

一つに、大きく髪型が影響している。
日本に帰るといつも姉妹から、
「ちょっと、髪の毛長すぎだよ。切ってあげようか?」
「前髪あったほうが、かわいいんじゃないの?」
とよく言われる。

父にまで、
「お前、髪の毛、邪魔そうなので、切れや!」美容院
と言われる。


そう、わたくし、髪の毛が長いんですよ。(腰上近くまである)
そして、ブリーチしているわけでもなく、真っ黒なんです。
さらに、前髪ものばしているのである。


いわゆる、間違えば日本の女お化け? 幽霊?オバケ
よく言えば、仲間由紀恵さん? 私(←え、それはないって?)

そうなんです、あまり面白みがない髪形なんですよ。
こういうシンプルな髪型にするには、仲間さんのように、かなりお顔がきれいでないと、耐えられないと思うですが、
それをあまり分かっていない人が若干一名、私の周りにいるのです。



それは、マーティン(夫) アメリカ人


なんでも、彼が言うには、
「日本人の黒髪は美しい~
 ”わび・さび”!
 日本人のあの、真っ黒な、真っ直ぐ伸びた髪がきれい。
 長ければ、長いほどいい。(でも、膝までが限界)
 後ろ姿は、髪の毛が背中で逆さトライアングルの形になっているのが美しい。
 前髪は、パツンよりも、長いのが好き。」

と、いつも、そう言うので、いつの間にか、私もそのような髪型にどんどんとなってきた訳です。
”日本人の黒髪美しい説”に洗脳されてきたわけ。

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   ↑生後2ヶ月。前髪があった頃のアルル



今年のお正月に、私は一人で日本へ帰ったのですが、その時の約束が、
「どんなに、皆に、髪を切れ、と勧められても、
 絶対に切っちゃだめだよ!
 絶対に切らないで、帰ってきて!」
でした。


そんなに、黒の長い髪が好きなようなので、私は、伸ばしているのですが、
日本に帰ると、流行おくれに見られそうだな…とあせる時もあります。
そして、間違いなく、髪の毛を切るのを、家族に勧められるのであった。




晴れある日、田舎の祖父母のお家に遊びに行きました。
農家をしている祖父母です。

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 ↑ 牛も飼っています。 柵の中からこんにちは~~!




すると、おじいちゃんが、私の髪を見て言いました。

「おー、由美子ちゃんの髪は長いの~」
「あ~、そうでしょ。
 これは、マーティンが好きだからこんなにしているのよ。
 でも、長すぎよね…」

するとおじいちゃんが言いました。
「そうか!! じいちゃんも、黒い長い髪が好きなんじゃ!」

すると、横で聞いていたおばあちゃんが言いました。
「私が、若い頃にな、私の姉さんが、
 それはそれは、黒々した艶やかな、ええ髪の毛をしていてな、
 腰の辺りまで、たらしていたんだよ。
 それは、それは、きれいだったんだよ~。」

と2人は、にこにこしながら話ていました。


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 ↑ 暖炉のそばで、うとうとしているおじいちゃん


マーティンの好みは、80歳、90歳の祖父母とぴったり合うようです!!
よかったね、友達がここにいたよ!!キラキラ
それを、アメリカに帰ってから、マーティンに教えると、

「そうだろ! やったー!
 僕だけじゃないんだ~!
 おじいちゃんと、おばあちゃんと、僕は気が合うね!!」

と猛烈に、喜んでいました。

完

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 ↑ 祖父母の家で、ブタを初めて見たアルル(2歳)。
     一体何なのか、理解するのにかなり時間がかかっていた。
             (前髪の黒い毛は、全部抜け落ちたよ~)



*一応、まだ新婚で、夫の好みにするのが、嬉し・楽しな時期なので、
 しばらくロングの黒髪真っ直ぐで、頑張ります。
 数年したら、変わっているかもね…。叫び
 






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最後に、マーティンから、どうしても皆さんに伝えたいことがあるそうです。

それでは、マーティンさんどうぞ。



きつねのしっぽえむ



Many cultures, in their choices of fashion, tend to desire what they don't have naturally.
I gather from my wife that many Japanese people desire
lighter skin or brighter colored or curly hair, or to be taller or
have a smaller head (very funny one!).
In America white people wish to have darker skin and go
tanning at a special spa or spend hours laying in the sun
(skin cancer).
Often American people are made fun of for having small
heads - being called coconut head for example.
People with blonde hair often dye it black.
Everyone wants what they don't have.
For me and many Americans, Japanese natural hair,
beautifully midnight black, long and silky is the most
gorgeous and attractive hair on the planet.


【きつねのしっぽによります、訳。↓】日本語版

多くの文化の中で、人々は、もともと自分にはないものを欲しがる傾向があるんだね。
僕は、妻のしっぽから聞いたのだけれど、日本人の女の子は、色白を好んだり、髪は明るい色や巻き毛にしてみたり、背が高かったり、そして、頭は小さい方がいい(←これは、びっくりだよ!)という傾向があったりするらしいね。
アメリカの白人の間では、小麦色の肌が大人気なんだ。
なので、多くの人が、日焼けサロンに通ったり、長時間太陽の光、(もしくわ、皮膚ガン光線)を浴びていたりするんだよ。
アメリカの人々は、小さい頭の人を”ココナッツ・ヘッド”なんて呼び方をしたりして、子顔はあまりいい印象じゃ、なかったりするんだ。
金髪の人は、黒い髪に憧れて、髪を真っ黒にしてみたりもするようだよ。
きっと、どこの国の人も、自分にないものを欲しくなるんだろうね。
僕や、(きっと他の多くのアメリカ人)にとっては、日本人の自然な髪は、とてもゴージャスで、魅力的に見えるんだ。
漆黒(ミッドナイト・ブラック)の色で、長くって、シルクのような髪は本当に地球上で一番、美しいと僕は思う!

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