町並み保存地区が残る瀬戸内の町に行く。
朝早く出発し、車で約4時間30分
途中、何度も休憩したのでお昼過ぎに到着。
天気は晴れ間が時々あるものの曇り空。
重厚な灰色漆喰の壁
市営駐車場に車を置いて、数歩行くと、もうそこは町並み保存地区。
竹原は室町時代から瀬戸内の交通要衝だった港町。
古くは京都下賀茂神社の荘園だった。
戦国時代には、竹原小早川氏、江戸時代は広島藩浅野家の領地。
竹鶴政孝氏の実家である小笹屋も酒の資料館として残っている。
竹鶴政孝氏とリタ夫人
「たけはら町並み保存地区」周遊券を購入して、まずは
塩田経営で成功した「森川八郎邸」に行く。
大正初期にもと塩田地帯を造成し、敷地に石垣、土塀をめぐらせ
主屋、離れ座敷、隠居部屋、茶室、土蔵、表門、脇門
主屋は明治前期の富豪(福山市)山路家の主屋を移築、再生
したものだそうな。
小腹が空いたので、酒蔵を利用した酒蔵交流館で蕎麦をいただく。
骨董屋さんや蕎麦屋さんが蔵内では商いをしている。
二八の細麺で分厚い厚揚げには味が染みて美味しかった。
店の壁には、蕎麦猪口がたくさん飾っていた。
広島では旧暦の3月3日、つまり4月3日前後まで
お雛様を飾るそうな。
電柱がない
丸瓦と平瓦を組み合わせた葺き方
意匠を凝らした格子
一部、ハートの形をしている。
生姜を使った煎餅屋さん
せんべいの食べ方を教わった。
ふくろに入れたまま、小さく割ってから、口の中へ・・・
生姜の風味がじわっーっと出てくるまで噛まない事。
ここの煎餅はお茶事にも使われるそうな。
商家の松坂邸にも入る。
江戸時代末期に、文政の頃に建てられて、明治12年に改築。
製塩業、醸造業の商いを手広くしていたそうな。
古い町並みは心落ち着くなぁと空を見上げれば
灰色漆喰の壁のような空
急いで駐車場に戻り、車に乗り込むと雨が降ってきた。
竹原市から車で50分の尾道に移動。
夕方近く、尾道に到着すると、雨は降っていなかった。