斜塔 | 謎のこうのとり 

サン・ジャコモ・マッジョ―レ教会で恐怖の体験をした後、

フラフラと二つの斜塔まで来た。

もちろん上る気はさらさらない。

 

ボローニャは「百塔の町」と呼ばれるくらい高い塔が多かったそうだ。

中世に防御のために建てたという説と、自家の富力を誇示するために

建てたという諸説があり、一番多い時で180本の塔が林立していたそうだ。

 

この二つの斜塔は高い方がアシネッリの塔(97m、498段)

低い方はガリセンダの塔。

アシネッリの塔は上ることができ、行列ができていた。

1109-1119年建設、1398年に自治都市ボローニャ所有となる。

900年、奇跡的に耐えてきた塔で、西側に2.23m傾斜している。

 

ガリゼンダの塔はダンテの「神曲」地獄篇 第31歌に引用されていて

その一節が刻まれた碑板が嵌められている。

 

「ガリゼンタ゛の塔を、その傾いている方から仰ぎ見ているときに

塔の上を雲が流れると、塔が頭の上に崩おれるような

錯覚に襲われるものだが・・・・・・・・・」

 

ランチは二度目のイータリー(Eataly)で。

満席だったけれど、一人ということで、通路の隅にある席にすぐ案内してくれた。

隣りに座っていたおばあさんが食べていたパスタが美味しそうだったので

「同じもの」を注文、お店の方がおばあさんに「お味はどう?」と聞くと

「ボーニッシモ」と答えていたから間違いなし。

めちゃ美味しかった。

トイレを借りようと、場所を聞くと、四ケタの数字をプリントした紙をくれた。

トイレは地下1階でこの四ケタの数字を打ち込まないと、

ドアが開かないようになっていた。