王様の美術館 | 謎のこうのとり 

土曜日、あちらこちらから梅雨明けの便りが届く中

当地は土砂降り、シトシト、雨あがった?・・・うんにゃにやりまた降っているを

繰り返し、熱帯密林のような湿度がまとわりつく過ごしにくい一日だった。

 

午後遅く、美術館に行く。

程よい室温で快適だった、おまけに先週始まった企画展だと

いうのに、ほぼ貸切状態。

ルネ・マグリット「王様の美術館」

フランス近代美術の中核を占めるシュルレアリスムの作品がほとんどで

私的に「ウ~ンうなレアリスム」と密かに名づけている。

水苔のはえた浅い池の水面に映った光

 

閉館のアナウンスとともに外に出て、アップアップ写真を撮っていると

おじいさんが「何撮っているの?あっちの公園の風景の方がきれいだよ」と

要らぬお声をかけてくれた。

「そうですね」と軽く受け流し、ダウンダウン仰向けになったカニを撮っていると

「そんな死んだカニ撮って、どうする?」としつこい。

もしかしたら、不思議な王様の美術館に感化され、

こんな風景に自然と目がいったのかも・・・・・いやいや

平素から私は妄想好きで、よくわからない謎の世界を

いつも求めているのかもしれないずら。