リスボンのスーパーマーケットで買ったチョコクッキー
最後の一箱を食べながら読んだ本
「オリジン」 ダン・ブラウン著
「われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこに行くのか」
誰もが知っているポール・ゴーギャンの絵画である。
しかし、この問いの答えは誰も知らない。
「オリジン」はこの答えをめぐりストーリーがジェットコースターのごとく終点に
向かって、猛スピードで進んでいく。
今回、謎解きもいつものように興味深かったけれど、
人類最大の謎を解き明かしたと思われるカーシュが遺した映像が
何なのか?そのページに行く着くまで真剣に思考しながら読み進めた。
読み終えて、「自然」に私たちは生かされている。
今日見た美しい青空、そよぐ風、四季折々の生きとし生けるものの姿。
時に自然は私たちが望む穏やかな姿から
まるで牙をむいたような姿に豹変する。
しかし、自然は誰のものなのか?
私たちのため?この世にどれだけの生きとし生けるものが存在しているのか。
私たち人類だけが特別なのだと決して驕ってはいけない。
私たちは自然の営みのほんの一瞬、点にも満たない時間にいる。
読了したあと、私たちはどこへ行くのではなく
自然という大きい世界の流れの一通過点なのだと感じた。