標高529mのシントラ山の頂上に建つペーナ宮殿。
一見、テーマパークによくあるおとぎの城のような色とりどりの外観。
元々は廃墟となった修道院を1839年にフェルナンド二世が
宮殿としたものだそうな。
王制が廃止された1910年まで使われていた当時のまま保存されている。
イスラム、ゴシック、ルネッサンス、マヌエル様式といろんな様式が
混じって、独特の雰囲気が漂っている。
ここから宮殿内へ入っていく、通路が狭いのでイヤホンをつけて
ガイドの声を聞きながら、どんどん進むのだ。
しかし、英語他三か国語での説明なので、だんだんどこの説明なのか分からなくなった。
外観とはうらはらに内部の装飾は精緻でまったく安っぽくなく
当時の王制の隆盛が感じられる。
食堂のテーブルの中央に大きい銀食器が置かれている。
フランス・パリ市からアメリア女王結婚のお祝い品だそうな。
カルロス一世のアトリエ(元は修道院時代の集会所)
壁にはニンフとサテュロスが森の中で遊ぶ様子が描かれている。
読書の間にあるカルロス一世の肖像画、アメリア王妃
女王の衣装部屋、壁や天井には幾何学模様、壁の絵は花を摘む女性
女王付の秘書官の部屋
貴婦人の控室
女王の美容のための部屋
なんて素敵な家具、装飾の部屋とシャッターを押しながら進んでいるうちに
気づいた・・・・・あれっガイドの声がイヤホンから聞こえない
一方通行のような進路のため、いつかガイドや同じグループの人たちと
会えるだろうと楽観視して、どんどん進む。