土曜日、雨降り。
朝から掃除をする、引き出しを整理していたら
もう随分前に亡くなった大おばからの手紙が出てきた。
それは20才になった私と妹に宛てた短い手紙
「自分といふものは此の世に一人しか
存在しないのです。
だからこそ独自の個性を伸ばして
自他共によろこべるやう
悔いのない人生を
歩んでください。」
そして、もう一通
「あの空に輝く太陽ほど偉大ですばらしい存在が
あるでせうか。
世界中を照らし
人間には生きる望みを
動物には生きるかてを
植物には愛の恵みを
もの言わず、ただ黙々と
私たちに生きることを教へてくれる太陽
ただ人々に愛を与へるだけで
微笑んでゐるやうに
貴方達もいつも輝いてゐて下さい。
いつまでも太陽の如く」
今だからこそ、大おばが伝えたかったことが心に沁み渡る。