大人になるっていうのは | 謎のこうのとり 
車を運転する時は、いつも007のサントラを流すと決めている。
なぜならばそのサントラを聴きながら運転すると、すごく運転が上手くなった
気がするから。
「慰めの報酬」「スカイフォール」のDVDはもう何度も見ているから
音楽がかかるとその場面が完全リアルに私の頭の中で再生されている。
ここ最近は「スカイフォール」のサントラばかり、普通だとうんざりするかもしれないけれど
私の場合、聴くたびにMが暗唱するテニスンの詩とダニエル様が
懸命に走る姿がいつも私の胸を締め付ける。
そう、私はダニエル様の筋金入りのファンなのだ。
しかし・・・・先日CDの整理をしている時、昔買ったと思われるユーミンのCDが
出てきた。まったまにはいいかっとそのCDをかけて、カフェめぐりに出かけた。
ところがそのCDの中の一曲がまさに私のつぼにはまったのだ。

私は元々器用ではないので、例えば漫画は読まない。
なぜなら文字と絵を同時に見ることはとても疲れるから。
そして、歌詞入り音楽は聞かない、なぜならメロディよりも歌詞が頭の中を
ぐるぐる回って、メロディが入ってこないから。

でも「9月の蝉しぐれ」だけはなぜだか?歌詞もメロディも同化して聞くことが
出来たのだ。そして、この曲を繰り返し流しながら運転する。
「大人になるっていうのは平気になる心、死にたいほど傷ついても懐かしいこと」
もう大人の中の大人、人生の折り返し地点をとっくに過ぎた私に
「平気になる心」はあるのだろうかと、このフレーズが流れる度
何度も自問する。私にこの曲に対する「飽きない心」はあるのかっ!?