ドゥカーレ宮殿内部は撮影禁止なので、一枚の写真もありませんが、
この宮殿のすばらしさは、やはりこの場に立ってみて初めて
理解できると思います。
とてもながーい黄金の階段、ベニスではこの階段は格別段数が多くて
ここを上る人は疲れで皆、うつむきながら上ったそうです。
この宮殿には待ち合いの椅子がところどころにあります。
接見するのに一日待たなければならないこともあったくらい、
とにかく根気がなければ、この宮殿では仕事ができなかったそうです。
それぞれの部屋には、すばらしい絵がたくさんあって
圧倒されます。
ベニスの繁栄はこの頃世界一だったとも言われています。
黄金階段から入り口ホールに出ると、ティントレット作の
「平和と正義の女神」天井画があります。
総督が正義の剣を受け取るシーン、聖マルコとライオンも描かれています。
総督は、かなりの地位と名誉がある要職だったのです。
任期はなんと亡くなるまで。
それに反して、総督(ドージェ)をとり囲む6人の相談役
10人の評議員はシンシアさんによると不正や癒着を
防ぐため半年で代わったそうです。
総督と比べて、なんて短い任期なんでしょうか。