サン・マルコ広場はサン・マルコ寺院に入場する列と鐘楼に上る列で
さながら運動会の開会式で整列している生徒の集団みたいです。
またガイドが団体旅行客に説明する各国の言葉が
行きかい、あつちこっちのスピーカーから聞こえる音で
収拾がつかなくなったような賑わいに圧倒されてしまいます。
イタリア語で広場を意味する「ピアッツァ」の称号をもつのは
ベニスではここサン・マルコ広場だけだそうです。
ベニスに来たら、まずサン・マルコ広場に集まるのは当然のことなのでしょう。
寺院に接したドゥカーレ宮殿の南側の入り口近くに
石の彫刻があります。
白い建物に黒っぽい色をしているので結構目立ちますが
これは4世紀のシリアのものだと言われています。
「四人のムーア人」
見た目は可愛い彫刻ですが、実は4人のサラセン人が寺院の宝物を
盗もうとしているうちに石化して動けなくなったという
言い伝えがあるのです。ほんまかなぁ

でも、カトリック寺院の建物の一部にイスラム教徒を揶揄する
意味が込められた彫刻があるなんて不思議です。
そこで私も気の毒なムーア人と一緒に写真をパチり
このあと寺院の左側面に回って、外壁を見ました。
この左側の外壁はアーチやレリーフで飾られています。
レリーフのある景色が好きです。