ペストの医者 | 謎のこうのとり 

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先日、レンタルしたDVD「デビルクエスト」

フランスのある小さい町にたどり着いた主人公。

そこはペストで大勢の人が死に絶えていた。

その町の教会、神父がペストにかかり、治療を受けていたシーンで

変な仮面をかぶった男たちが神父のお世話をしていたのだが

なぜ治療する看護師のような人がこーんなおかしなものをつけているのか?

不思議に思っていた。

でも、先日読んだ本で謎が解けた。



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その仮面は本の表紙も飾っている。


本によるとこの仮面の名前は「ペストの医者」

ペストに感染した患者を診察する医者がつけていたというのだ。

苦しんでいる患者を安心させるため? 笑いをとるため?・・・ちゃうちゃう


この仮面とセットになっていたのは全身を覆うフード付き黒マントで麻かロウを塗ったものが

素材だったらしい。

そして数十センチほどの細い棒。

これは一体何のためずらか?


なんと「防護服」ビックリマーク

細い棒はペストにかかった患者に直接触れないように身体をひっくり返すため。

そして、くちばしの中には殺菌効果のあるローズマリー、ニンニク、ビャクシンが

つめられていたのだ。


今なら笑えるような、このイデタチも当時は感染しないための大事な服装だったのだ。


日本の原発はすべて停止した。

現代、テレビでよく目にする原発で身を守るため着用する白い防護服も

何百年後かには、珍しい服装として未来の人の目にうつることを切望する。