楓 | 謎のこうのとり 

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目覚まし時計は午前5時45分にセットしている。

いつもはアラームが鳴る前に目が覚めるのに、不覚にも音で目覚めた寒い朝。


各地の初雪の便りをニュースで知る。

私の地元にはほとんど雪は降らない。

今朝も乾いたイチョウの落ち葉の上をカサカサと音をさせながら歩く。


銀行に寄る用事があったので、開店するまでちょっと遠回りをする。

このイチョウの落ち葉の道を上ると、一本の楓がある。

ちょうど今が見ごろなのだ。



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この楓に日が差すのは、背後にある山のため、ほんの短い時間だけ。

一日の中でこの時間が一番輝いて見える紅葉した楓。



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錦のレース編みのような楓の葉の間には、あたたかい日差しがキラキラ輝いて

きれいずら。



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