6年前の9月16日、今までの私の人生で一番悲しい日だった。
あれから6年、いろんなことがあった。
息子が大学生になるのを見届けてもらいたかったし、欲を言えば
「ひじーじ」と呼ばれるくらい長生きをしてほしかった。
人の寿命というものは生まれた時から決まっているかもしれないけれど
時には例外というものがあって、生きているうちに積んだ徳で割増してくれる
ならば、父はあと10年くらいは生きられたはずだ。
先日の息子の就職二次試験には、きっと父は息子と同行して、息子が
いつもの力を出せるよう、勇気づけていたと私は信じている。
息子もその日はいつになく、先祖宮の前で神妙に拝んでいた。
苦しい時の「じいじ頼み」・・・息子の口癖である。