記録 | 謎のこうのとり 

謎のこうのとり


このニ三日というもの、事務所にいるのが不安でたまらなかった。

なぜかと言うと、3日前に事務所の天井裏で何かが動く音がした、

それは、かなり大きい音で私は直感で天敵の生き物だと確信したのだ。


そのあと、続々と目撃情報が寄せられ、どれもこれも私にとって

「おぞましい」ものだった。


そして、木曜日のこと。


事務所のブレーカーが何の作業中、機械室の人によって、意図的におとされた。

それを直しにやってきた係りの人に、ついでに気になる臭いの原因を究明してもらった。


「死後2日の腐敗臭」と自信をもって、進言する私に、事務所の三人も

機械室の男性2名も冷笑で受け止めていたのがありありずら。


    俺のとは違うなむかっ


でも、機械室の男性は脚立とライトを持ってきて、小さな天井扉から

丁寧に点検をしてくれた。

13階のどの天井扉から天井裏を見ても、何もいませんと・・・・・・・。


でも、確かに私には臭うのだ、死後2日の腐敗臭が。


最後に残されたミニーちゃんの机の上の天井扉。

他の扉から、その辺りの天井裏は見えるから、もういいでしょうというのを

念のためと、調べてもらった。


        根こそぎ拾う


  「 いたビックリマーク」と一声


やっぱりぃぃぃぃドクロ でも、私はその瞬間、ベランダの奥に避難する。



      心より「おぞましきもの」の冥福を祈る。


これで安心して事務所で仕事ができるずら。

記憶を記録する。