weapons of mass destruction | 謎のこうのとり 




通称“グリーン・ゾーン”――。そこは、死と隣り合わせの危険地帯に囲まれた、一触即発の「安全地帯(グリーン・ゾーン)」。

ロイ・ミラー(マット・デイモン)と彼の部隊は、砂漠地帯に隠された大量破壊兵器の所在を追う極秘任務に就くが、探せども探せども、兵器の痕跡すら発見できない。大量破壊兵器に関する情報の正確性に不信を抱いたミラーは、作戦会議の席で情報源についての説明を求めるが、「情報は精査されている。黙って従いたまえ」と上官に一蹴されてしまう。更に、激しい銃撃戦の末に拘束した、大量破壊兵器発見の糸口と思われた重要参考人さえも、国防総省のクラーク・パウンドストーン(グレッグ・キニア)の手によって、力ずくで奪われてしまう。



この戦争の結末は世界中の誰もが知っている。
しかし、この戦争によって失われたものの真実をどれだけの人が
知っているのであろうか。

グリーン・ゾーンという砂漠の中の楽園のような場所で電話ひとつで
真実を隠蔽する指令を出す高官。
そのゾーンを一歩出ると、破壊された建物の瓦礫の中で生きている
イラク人。アメリカ兵が通るたびに 水がほしいとむらがってくる。
グリーン・ゾーンには大きいプールがあり、ビールを飲みながら
日光浴をするアメリカ人。
この対比こそが、偽りにより勃発した戦争のすべてを物語っている。

対イラン戦争で片足を失ったイラク人が言う。

  自分の国のことは、アメリカがではなく、自分たちで決める


今日の英会話教室でB先生に質問してみた。

 How do you think about this war as an American ?

B先生は、「グリーン・ゾーン」映画を見ていないが、この戦争について、
かなり詳しい知識があり、一人のアメリカ人として確固たる信念が感じられた。

戦争の大義、そんなものは必要ないのだ。
戦争自体、おこしてはならないのだから。










$謎のこうのとり