惑わせる | 謎のこうのとり 


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母が白内障の手術を受けると昨年から、うどんでいた。

日帰りの簡単な手術なのに、3日間入院させてもらうと言う。

そんなこと聞いたことないよと言っても

 「私は体力がないから」の一点張り。

それなのに、自転車で30分もかかる眼科をなぜ選ぶのかと疑問に思うので

あった。


今年になって、母は悲しそうに「この手術で入院した人なんていませんよ」と

主治医に「入院計画」は却下されたと白状した。 当然ずら。


そして、私と妹は、母から2月1日午後2時から手術と聞かされていた。

私は仕事があるから、一緒に行けないと予告していたが

親孝行の妹から土曜日

  「お姉ちゃん、一緒に行ってあげて、せめてお迎えだけでも行ってあげたら」と

半強制的に押し切られた親不孝者の姉の私。


そして、今朝のこと。

 「お母さん、手術が終わったら看護士さんにここに電話してもらって

  迎えに行くから」


母曰く 「手術は今日じゃないよ」


へっ叫びどういうことずら?


母  「今日は眼孔を開く検査で、手術は明日午前7時よ」


へっ叫び 午前7時・・・・・・そんなに早くから開いている眼科ってありえんずら。


母  「でも確かにそう聞いた」


今日、再度聞くように念押ししたのだ。

紙に手術の時間を書いてもらうずらよー。


母 「おかしいねぇ、確かにそんなこと言ったけど。

   あの先生は年寄りを惑わすことを言うから聞き間違えかも」


なにゅー、年寄りをまどわすとな。

それは、あなたの聞き間違い、それと勘違い、それとプチボケ(オオボケ?)ずらよー。


雨の中、 「勘弁ならねぇ」とブツブツ言いながら会社に向かうのであった。