白百合さんは本日が仕事納めだった。
しかし、引き継ぎのために来週いっぱい出勤するので、まだ気持ちに
余裕のあるワタクシ。
しかし、謎の紳士たちに愛されていた白百合さん。
彼女の退職を惜しみ、お別れにやってくる紳士たち。
歯科医の紳士はドイツに歯ブラシ・歯磨き粉がないといけないからと
言って、他の事務員の分までプレゼントしてくださった。
(あるに決まっているずらぁー・・・・・心の声)
宝石店オーナーの紳士はなんとバロック真珠のネックレスを
プレゼントしてくださった。
白百合さんの細く白い首に上品な輝きが、あまりに
美しく、見ている私はうっとりしてしまった。
ホテルの支配人はホテルの料理店でご馳走してくださるらしい。
白百合さんの平素の仕事ぶり、お人柄が如実に現れた一週間であった。
明日まで東京で海外赴任のために研修を受けている白百合さんの
ダーリンが 「2月から怒涛のような日が始まる」と電話してきたそうだ。
それを聞いて、白百合さんはびびっていた。
でも、大丈夫。
白百合さんなら、きっとテキパキと何でもこなすに違いない。
16年間一緒に仕事をしてきた私が太鼓判を押すずらよ![]()
