毎週水曜日に会計処理にやってくるS銀行のYさん。
45才(推定)、いつも何かに焦っている姿が見ていて辛くなるときがある。
一週間、休みを取った間、家事で忙しかったそうだ。
このお方は家庭でも奥さんに気を遣っているのだろう。
先週の水曜日は休みを取ったYさんの代わりに若いKくんが会計処理を
してくれた。いつもながら、手早く完璧。
しかも会話もそつなく、おばちゃんの気持ちをうまく惹くテクも持っている。
「僕は仕事で失敗したことないですよ、なぜかな?・・・ふふふ」
なんという自信。
あのYさんがKくんの100分の1でも自信を持っていたら、きっとYさんの
運命も変わっていたかもしれないと思うのだ。
私 「Kくんが仕事で失敗したことないって、すっごい自信満々でしたよ」
Yさん 「僕もあの自信がほしい。でもだめです。僕はだめです」
私 「そんなことないですよ、Yさんもりっぱじゃないですか」
Yさん 「いや~そんなことないです。どーせダメです」
人間は完璧じゃない。
自信満々のKくんにも、いつか訪れる失敗・挫折・失望。
そのときこそYさん、あなたの出番です。
人は時に謙虚さと自分を疑う気持ちがないと、成長できないことを
Kくんに聞かせてあげてください。
あなたの言葉だからこそ、説得力があるのです。