ミミズの道 | 謎のこうのとり 


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朝から雨降り、寒さが身にしみる一日だった。


謎の団体の会議が終わり、さっちゃさんと後片付けをして

事務所に戻るときのこと。


今日の会議は配付する本や書類が多かったので、ワゴンで運んだ。

Sホテル内の事務所から会議場へ行くまでに小さい階段がある。

ワゴンでは階段は無理なので、いったん外に出て深いヒサシの下を

歩いた。


その通路は広い芝生につながっている。

ふと足元に何か大量に蠢くものが叫び

それは、雨でぐしょぐしょになった芝生の下から避難してきたミミズたちだった。


まるでミミズの道。


この子たちは晴れになったら、無事に元の芝生へ戻れるのだろうか。


お日様の下、ミミズの干からびた死体を見るのは、いと悲し汗