吉備の美術館 | 謎のこうのとり 


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   土曜日の遠出の目的は

        「追悼・片岡珠子展」と「重森三玲展」



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片岡珠子さんの作品の前に立つと、その作品から気迫のような

何か言葉にできないものに圧倒される。


とても細緻に描いている部分があるかと思えば、

書きなぐるように荒々しいタッチが

あったり、この絵は1人の方が仕上げたのかなと思うくらい

いろんな表現を見ることができる。


一枚の絵を仕上げるのに、とても時間をかけて取り組まれている。


例えば、海を描くとき、すぐには絵を描かず、何日もじっと海を

眺め、海と対話している。

歴史上の人物を描く場合は、かなり入念に下調べをして

その人となりを熟知し、初めて絵を描き始めている。


見たままではなく、内面も描こうとしているのだ。

だから、見るものは圧倒する何かを感じることができる。



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面構シリーズを描くとき、もし今もこの方が生きておられたら

こんな風になっていただろうと想像をしながら描いたそうだ。


雪舟を描くときは、90才を過ぎて初めて水墨画を学んでから

取り掛かったそうだ。


何歳になっても、描くために何にでも興味を持ち、意欲的だった

片岡珠子さんの作品に元気をもらった。


何かを始めるとき、「もう遅い」なんて言葉はないのだ。

やりたいと思う気持ちが大切なんだと、片岡珠子さんに

教えてもらったような気がする。



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