20日に訪ねた兵庫県立美術館で開催していたのは
ウィーン美術史美術館所蔵
16~18世紀のヨーロッパ各国で描かれた静物画、静物が重要な役割を
果たしている風俗画や肖像画が75点展示されていた。
今回、私が最もすばらしいと感じた作品は二点、いずれも
へーラルト・ダウの絵だ。
花に水をやる窓辺の老婦人
最初見たとき、レンブラントかと思った。
似ているのだ。
調べてみると、ダウは15才でレンブラントに弟子入りし
3年間レンブラントから学んでいた。
二点とも小さい作品だが、巧みな明暗効果、精緻な筆致に
驚かされる。
ダウは主に風俗画を描き、「ライデン緻密絵画」の創始者であり
代表者ともなった。オランダ黄金期の画家のなかで最も高い報酬を
受けていた1人であることが納得できる。
このあとの作品は出品されていたものではないが、
これらの作品を今後見る楽しみができて、嬉しくなった。
この窓辺のレリーフは「医師」と同じ
当時の人々の暮らしの一場面を正確な観察眼で細緻に描いた作品との
出会いは至福の時間だった。
このあと、お腹を満たした至福の時間。