旅の目的その4・・・・・ベルギー王立美術館
「叛逆天使の失墜」
この絵を見るために2002年4月、息子と訪れたブリュッセル。
突発的な理由で、美術館まで行ったのに見れなかった。
あれから7年、やっと会う事ができた特別な絵なのだ。
ヒエロニムス・ボッシュに影響を受けたブリューゲル。
大天使ミカエル率いる天使軍と堕天使サタン(ルシファー)をはじめとする
魔界軍の対決のシーン。
この絵の前では、ただ言葉もなく、空想の世界にひたりきる私。
ブリューゲルが描いた空想の生き物がゾロゾロとうごめいて
もうー楽しいったらありゃしない。
ボッシュ、そしてブリューゲルの描くこの空想の生き物は見方に
よったら、好ましいものではないかもしれない。
しかし、私にとってこの生き物たちの形、表情は心をわくわく
させる可愛いヤツなのだ。
ヒエロニムス・ボッシュ
「聖アントニウスの誘惑」
この作品のレプリカが展示されていた。
本物が見たい絶対見たい
「叛逆天使の失墜」の横には、この穏やかな冬景色の絵があった。
全体にセピア色がかかったこの絵は冬の日常の景色が
丁寧に描かれている。
ブリューゲル(父)は、特殊な白色の描き方をしているので、
白い部分がより白く輝いて見える。
「息子」も「父」の作品を丁寧に模写しているが、やっぱり私は「父」の作品が
好き。同じ構図なのに、色が微妙に違うだけで、こんなにも印象が違う。
ベツレヘムの幼児虐殺
開場午前10時前には、入り口の前に長い列ができていた。
しかし、館内は古典館と近現代館に分けられていて、
とても広くゆったりと展示しているので、混みあってはいない。
ミュージアムカフェで昼食をとった。
たくさん並べられたパン、サラダから好きなものを選びトレーの上に載せ、
レジで会計を済ませてから、テーブルに向かう。
温かい飲み物はレジで会計をするとき、レシートをくれるので
1番奥のカウンターに持っていく。
カウンターの係りにレシートを渡すと、手際よく飲み物をくれる。
私はスープを注文したけど、とても美味しかった。
館外に出てもチケットの半券を受付で示したら、当日なら再入場できる。