見たくありません。 | 謎のこうのとり 


          

今日は謎の団体の会議があった。

この団体の会長は、皮膚科のお医者さま。

病院の待合室は、いつも患者さんがあふれている。

きっと名医なんだろう・・・・でも、時々「へっ!?」と思うようなことを

おっしゃる。

毎週の会長挨拶の中では、患者さんとのすれ違い会話の話をしてくださる。


その1・・・・患者さんに爪水虫は飲み薬じゃないと直りませんよと何度も言ったが

       聞きいれない。ある日、その患者さんが飲み薬を処方してほしいと

       言った。急に心変わりをしたので、理由を聞くと「テレビでみのもんたが

       言っていたから」と。医者の私よりも、みのもんたを信じるのかっと

       情けなかった話。


その2・・・・小さいカメラで患者さんの皮膚を拡大して写し、「じゃテレビの方を

       見てください」と言うと、おもむろに立ち上がり、待合室のテレビの前に

       行った患者さん。診察室の拡大画面用のテレビに気づかなかった

       らしい。


その3・・・・水虫の患者さんに「靴下はそっと脱いでください」と注意したにも

       かかわらず、靴下のつま先をひっぱって脱ぐため、脱いだ靴下が

       勢いあまって、先生の顔に当たることが多いらしい。


などなど、楽しい?話しをしてくださるのだ。

しかし、この先生の趣味はいろんなムシ、特に顕微鏡でしか見えない小さい虫の

研究。その虫たちの写真をみんなに披露したくて、ウズウズしているのだ。


会長 「こうのとりさん、いつも会場にパソコンとプロジェクターを準備しておいて

     時間が余ったら、私が話しをするからね」


私   「まさか、例の写真じゃないでしょうね。」

 

会長  「そうそう、せっかくだからね」


私    「食事のあとに、そんなの見たくありません


会長のうしろで幹事がうんうんと力強く頷いている。その後ろで別の紳士が

うんうんと頷いている。

みんな、気持ち悪い虫の写真なんて、見たくないずらよ。