いつものB先生はお休み、代わりにマイアミ出身のA先生だった。
A先生、教室に入ってきたとき、アメリカ人特有の明るさ、おだちさが
全く感じられなかった。
とても若いのに、歩く姿、椅子に腰掛ける姿、その所作1つ1つに落ち着きが
あり、もうすでに世の中を達観視している余裕さえ感じられたのだ。
A先生の愛読書は「道教」の教え
恥ずかしながらワタクシ、「ドーキョー」と聞いて、弓削道鏡しか頭に浮かばな
かった。
A先生はアメリカの大学で「道教」や「禅」についてのお勉強をされたそうだ。
そして、禅から始まった「茶道」もたしなむ。ちなみに裏千家。
また、書道をアートとして極めたいが、漢字が難しくて四苦八苦していると
謙遜された。こんなところも日本人みたいだ。
バンドのボーカルとして、音楽も楽しむというなかなかの好青年。
しかし・・・初めての会話で聞き取りにくい。
いつもの事ながら、わかったふりをして大袈裟に相槌を打つ私。
さすが、修行を積まれたA先生、そんな未熟者なんぞお見通しだ。
怪しい部分では、日本語でフォローしてくれた。
お調子者の私、落ち着き払い心遣いの細かいA先生
どっちが日本人なのかっ アメリカ人っぼいのかっ
わからないずらよ