東京美術館めぐりの完璧スケジュール作成に取り掛かった。
行きたい美術館は8館。
イチ展覧会に半日かけて、ゆっくり観たい。
たった3日間しかないのに無理ずら
しかし、見たい展覧会ばかり。
こんなとき、田舎暮らしはつくづく不便だと思う。
大学受験の時、書道の勉強を続けるつもりだった私に
高校の恩師は「東京へ行きなさい、目を肥やしなさい」とおっしゃった。
残念ながら、関西方面に行くことになったが、今頃になって
恩師の言葉が痛いほど理解できるようになったのだ。
若い頃に、本物を見ること。
そりゃ、年取って見ても、その年齢だからこそわかるよさもある。
しかし、人生の最も感受性の鋭いこの時期に、本物を見るということは
熟成度が数倍違うのではないかと思うのである。
小さい頃から息子を美術館やら、古刹やら、子供が敬遠しそうな所に
無理やりお供させた。
私が若い頃、できなかったことを託す思いも少しはあったかもしれない。
今、日本文化を専攻する息子に私の思いがほんの少し、かけらでもいい、
伝わっていたら、嬉しい。
あれーしみじみ感じ入っている場合ではなかった。
完璧スケジュール表作成して、妹に渡さねばならないずらー。