私のお気に入りの古刹、京都の実相院
地下鉄で国際会館下車し、そこからはバスで行く。
終点で降り立つと目の前に古色蒼然とした実相院が
建っている。
2002年10月27日に息子と訪れたときは、紅葉にも少し早い
微妙な時季だったせいか、ほとんど貸切状態だった。
きれいに磨き上げられた床にうつる、もうひとつの景色。
室内は撮影禁止だが、係りの方がここが1番きれいに
撮れますよと許可してくださった。この後、お茶まで
ご馳走になる。この古刹がますます好きになったのは
この方の優しい心配りのせいかもしれない。
比叡山を借景とする枯山水の庭を静かに眺めたり、
裏手にある池泉回遊式の庭にいる鯉を眺めたり
時間がゆっくり過ぎていく静かな空間。
色づく紅葉の頃はきれいで、観光客で賑わうらしい。
紅葉よりも、この静謐な時間は何ものにも代えがたいものがある。