ウィーン美術史博物館で、その絵を観たのは2回。
17世紀オランダ画家フェルメール、中期を代表する「絵画芸術」
東京都美術館での展覧会で出品中止となった。
ウィーン美術史美術館では、小部屋にさりげなく飾られていて貸切状態で
観ることができた。
1度目は絵をバックに息子に写真を撮ってもらった。
2度目は私がその絵を観ている20分間、私1人きり。
日本にその絵が来たら、こんな贅沢な鑑賞は決してできないのだ。
1人でこの絵を観ていると、この絵の世界と私が今いる小部屋がひとつの空間に
なったような錯覚をおぼえるのだ。
この時代の空気が私を包み込むそんな感覚になる。
フェルメールの絵は差し込む光のあたたかさやパン、かび臭い本の匂い
目に見えないものでさえ、感じることができる。
今回、アイルランドナショナルギャラリー「手紙を書く婦人と召使」が追加出品となったそうだ。
日本初公開5点を含む7点。
秋の涼しさとともに9月が待ち遠しい。