からっぽの食卓 | 謎のこうのとり 

よほどのことがない限り

私の日曜日の過ごし方は

判を押したようなお決まりのコース。


そのコースの後半、昼寝をする。

ぼやぁーとした中途半端な眠りから覚め

夕餉の仕度をノロノロと始める。


いざ、料理を始めると

包丁とまな板とのトントンという小気味いい音で

調子づいてくるものだ。

料理は頭を活性化させる作用があるので

ボケ防止によいのも頷ける。


さてさて、食卓の上にはお気に入りの器に

盛った何品かのおかずが並ぶ。

自室で飽きもせず、パッチワークをチマチマと

している母を呼ぶ。

返事がない。

もしや・・・・と大声で再び呼ぶ。


その時・・・目が覚めた。

すべて夢だったのだ。

当たり前のことだが、食卓の上には

今さっき作ったはずの料理が並んでいるはずもなく。


脱力感と虚無感がごっちゃ混ぜになって

私を包み込む。

そして、夢の続きならぬ、ノロノロと料理を始めた。


これがさすがに二週続くと、昼寝は休養ではなく

疲労となるので、今日は昼寝はしないことにした。