あれは4年前ウィーンでのこと・・・・いやがる息子を
「ごほうび・ごほうび」と
魔法の言葉でお供させた3つの美術館・・・そして最後に
行くはずだった造形美術アカデミー絵画館。
すでに閉館時間となっていたガーぁーーん
そして今年2月再びウィーンへ
はやる気持ちを抑えつつ、3階までイッキに
階段を上る。はりきりすぎてゼイゼイ
再度復活を遂げたイエス・キリストが
最後の日に再降臨したあと、全ての
死者を復活させ、人類を善と悪に裁き
天国と地獄に導く「最後の審判」を
ボスは独自の世界観で描いた。
入場料を払い、薄暗い部屋に入ると
浮かび上がるように絵はあった。
本物だけがもつオーラが周りを蔽い、そこだけ
時間が止まったように感じた。
昨年、ミュンヘンのアルテ・ピナコテークで
「最後の審判」(断片)を見たときはその不思議な
世界に見入ってしまったが、今回はその何倍もの
大きさ故か、幻想的・悪魔的な世界に入り込んだ
ような錯覚さえした。
やっと会えたって気がした。
美術館の学芸員がドイツ語で絵の説明を
始めた。その声で現実に引き戻された。
1時間経っていた
どんなにすばらしい説明でも言葉が解らないと
ただの雑音
やっぱり語学習得は必要だー