い神社⛩巡りの合間のB級グルメ㊲
稲荷大明神の化身が通った蕎麦屋 稲荷そば 萬盛
400年程昔の天保年間に、僧侶に化けて伝通院に通った蕎麦好きの狐の伝承があり、その狐を祀っ稲荷社が、東京都文京区小石川の伝通院のそばにあります。「澤蔵司稲荷」と言い、伝通院山内慈眼院を別当寺としてその境内に祀られています。
澤蔵司は「たくぞうす」と読みます。狐が化けた若い僧の名前だそうです。
今年、創開四百年祭が行われたようです。わずか3年で浄土宗の奥義を極めた若い僧が実は稲荷大明神の化身であったという伝承から400年の時が流れているのですね。そばが好物で、門前の蕎麦屋に通っていたというエピソードが愉快ですね。
お参りしたところで、参道の碑が目を引きました。
霊窟を案内する石碑です。指定の「右参道入口」へ行ってみました。
神秘的な場所です。空気がちょっと変わりましたね。後でわかったのですが、この霊窟がパワースポットのようです。鳥肌が立って来ました。
お参りして本殿に戻りました。
実は澤蔵司が通った蕎麦屋は現在も存在するそうです。「稲荷そば 萬盛」さんです。400年の歴史ある蕎麦を食べてみたいと思います。
ここですが、ビルの1階に入っていて、中も綺麗なので、あまり歴史を感じる雰囲気ではないのですが、由来の展示品等も置いてあるし、創開400年の貼り紙もありますね。
早速、稲荷寿司と稲荷箱そばを注文しました。
お稲荷さんは味も濃くて美味しいです。そばも食べやすくて美味しくいただけました。
行列ができるといことはないですが、お客さんは絶えず入ってくるという感じです。観光客ではなく、年配の常連さん達が客層の中心のようです。
美味しかったです。
古い建物ではないので、老舗という雰囲気ではないですが、箱そばの入れ物など随所に歴史を感じさせるものはありましたね。
江戸の伝承に触れ、今日まで残る伝説の老舗蕎麦をいただくことができて、非常に満足した小生でした。