☆ストーリー☆
ミュージカル「THE MOON」の幕を開けるという夢を持った人々が集い、稽古を重ねていた。
歌っていると突然イブキ(ヒガシ)とユリコは喧嘩を始め、お互いの歌に不満を言い合う。
恋人同士のふたりは、その仲も危うくなっていた。
ユリコへの想いを隠しているタカシ(ニッキ)。
ナオが好きなリク(かっちゃん)。
そのナオはイブキのことを想っていた。
イブキはナオにせがまれデートをすることになる。
しかし待ち合わせに遅れたナオが、イブキの目の前で事故に遭い死んでしまう。
ショックのあまり声を失ったイブキ。
しかしそんなイブキをユリコは必死に支える。
ナオを想っていたリクはイブキに怒りをぶつける。
ひとりダンスレッスンをするイブキに、
「声が出ないならミュージカルやめちまえ!」
と殴りかかり、それに巻き込まれたユリコが倒れる。
ユリコに駆け寄ったイブキ。
「ユリコ!」
ようやくイブキの声が戻った。
しかしイブキは皆の元を去って行った。
5年後、イブキの元にオーディション通知が届く。
そこへ行くと5年前と同じ舞台セットがあった。
タカシがゲームのシナリオライターになって儲けた財産で劇場を借り、セットを作ったのだった。
タカシは以前の仲間全員に声を掛けていた。
5年前開けられなかった幕を開けるために。
結婚して一児の父親になったリクにイブキが過去の事を謝ると、リクは言った。
「昔のことだ。いいんだ。時間が経ったんだよ。」
そしてユリコもやって来る。
今はタカシと一緒に暮らしているという。
皆が歌う。
ナオの幻も現れる。
イブキとユリコの息もぴったりだった。
皆が舞台の幕を上げられると確信していた。
しかしイブキはユリコに「君の歌はダメになった」という。
だがそれは本心ではなかった。
タカシと新しい夢を見始めたユリコから離れるために言ったのだった。
イブキは再び皆から去っていく。
ミュージカル「THE MOON」の幕が上がることはなかった。
***
なんか、『さらばDiary』を思い出すような、救われないラストでした。
ナオ役は大村真有美さん。
前半で死んでしまった役なので出番は少なかったけれど、存在感がありました。
当時20代前半だと思っていた大村さんはこの時17歳。
最近知って驚きましたよ。まだ10代だったなんて。
現在はヨガのインストラクターをされているそうです。
ユリコ役は森山良子さん。
誰もが知る歌唱力。
少しだけ踊るシーンもありましたが、綺麗でした。
しかしね。
劇中、ヒガシとニッキと恋仲になってるんですよ。
そしてかっちゃん演じるリクも、以前ユリコに想いを寄せていたことを伺わせる台詞があるんです。
そこには年の差を思わせるやり取りはなく、おそらく同年代設定なんです。
別に森山さんが嫌なんじゃないですよ。
ただやはり、ニッキヒガシより15歳以上年上の森山さんとカップルに見せるのは無理がありました。
それでは、私セレクト名場面を
どんな月が好きかという話からダンスバトルになります。
イブキがリクに額をゴッチン!!
かっちゃん顔を抑えてます
最初はバトルの中心にいたのに除け者にされ、タカシとイブキの踊りを見てるしかないリク
片想いしているリクが同じく片想い中のタカシに向かって、
「俺とお前、似てんのかもしんねーな!」
それを聞いたタカシは、ショックで持っていた上着を落とす。
かっちゃんソロ「バツイチ」
♪失敗 失恋 青春のペケマーク
という歌詞なので、タイトルが「バツイチ」なのですが。
この『MOON』の公演期間に結婚を発表したかっちゃん。
私は発表後に観劇に行ったんですが、新婚さんが「♪バツイチは~」なんて歌っていたのでビックリ。
何かちょっと嫌な予感はしたけど。。
長野くん & かっちゃん & 坂本くん
かっちゃんソロで、ニッキは女性らしく色っぽい動き。
写真じゃ分からないけど、本当にしなやかで美しい動きをしてたんですよ。
ニッキ、女形もいけるわ。
そして美しく完璧な回転ジャンプ!
これ何回転?フィギュアスケートのジャンプみたく、3回転くらいしてるように見えましたが、実際は2回転でしょうか。
もちろん会場からはすごい歓声!
イブキとリクのケンカシーン。
巻き沿いを食らったユリコが倒れ、光一くんの『Endless SHOCK』の階段落ちばりに転がります。
いやそれは言い過ぎましたすみません。
しかし当時46歳だった森山良子さん。
身体張ってます!
今の私は当時の森山さんより少し若いですが、こんなことできません。目が回ります。
これを約1ヶ月の公演で、1日に2回やることもあったわけですよ。
ていうか、森山良子さんという大物歌手になんてことやらせんのさ
5年後皆が再会し、歌い踊った後。
「5年振りに踊ったのに忘れていない」
と言ったリクに、タカシは言葉なく…イブキに向かって、
「どうだイブキ?俺たちはまだやれる。」
これ、役じゃなくて完全に少年隊になってたでしょ~
かっちゃん、いつもいじられキャラ
***
ニッキ
「毎年毎年こうして応援してくださったおかげで、ゴールデンアロー賞のグランプリを受賞することができました。」
かっちゃん
「去年は足の怪我の方で皆様にご心配おかけして申し訳ございませんでした。」
ドラマ撮影中に大火傷を負った事故のことですね。
「足の方も良くなりまして、今じゃこんなにターンが立派にできるようになりました。」
ニッキとヒガシが意味ありげにかっちゃんを見る。
「こうやって跳んだり跳ねたりできるようになったってことで、嬉しく思ってます。」
ヒガシ
「じゃあもう1回やってもらいましょう。」
かっちゃん
「じゃあ、バク転を一発!」
そして、バク転した後に一言。
「来年はもっと立派なバク転ができるように頑張っていきたいと思います。」
ヒガシ
「早いものでもう9年が経ちました。
また10年目に向かって、バク転ができる植草と共に頑張っていきたいなと思います。」
***
『MOON』を観劇した時は全く面白いと思えませんでした。
なので買ったビデオもあんまり観ませんでした。
だけどアルバムは好きで何度も聴きました。
森山良子さん、大村真有美さん、それぞれのソロも収録されています。
全8曲と少ないですが、全部好きでした。
今回久しぶりにビデオを観て、ストーリーは忘れていたけれどアルバム収録曲は分かるので楽しめました。
昔観たときよりずっと面白いと思ったし。
年を重ねると見方も変わるんでしょうね。
歌は特に「Kirara」が好き。
本当に大好き。
少年隊の好きな曲で5本の指に入るくらい好き。
他の4曲は何?と聞かれても選びきれないですが…
この頃は北海道で学生をしていた私。
アパートの部屋を暗くして、周りに迷惑にならない程度(だったはず)の大音量で、「Kirara」を聴いていたことを思い出します。
何で部屋を暗くしたかって、夜空を思い浮かべるためですよ。
明るい部屋より暗い部屋の方が「Kirara」に合っているんですよ。
ちなみに北海道米「きらら397」は、ネーミングが好きで買っていました。
今回『MOON』を観るまでは、こんなに長い記事を書くことになるとは思っていませんでした。
『MOON』については、あんまり書くことないだろうなぁと思っていたから。
青山劇場のステージの装置を活かすことなく、舞台の奥半分が斜めのセットは終始変わらず。
当時は見た目も話も、特に変化がない印象でした。
だけど意外にも面白かった。
また観たいし、これから観る他のプレゾンも本当に楽しみになりました