しつけとは、

社会で生活するうえで必要な礼儀を身につけたり、

集団生活が出来るように訓練することです。



子どもは親や学校の先生などからのしつけを通して、

してはいけないことやした方がいいことを学びます。


それは生きていく上でとても大切で必要なものです。



ですが、発達に特性のあるお子さんの場合

しつけの前にもう少し段階を踏む必要があります。


なぜなら、発達に特性のあるお子さんたちは

脳の機能的な面で他のお子さんたちと異なりがあり、

そのために、実際の年齢と発達年齢に差が生まれているからです。



学校などの社会に出ると、

お子さんの発達年齢には見合わない難しい課題を強いられたり、

色々な場面でしつけられることがありますが


出された課題やしつけを受け止め、吸収して、アウトプットすることは

まだ少し難しい状態にあるお子さんが多いです。



私たちは、療育はしつけの前段階だと考えています。


発達に特性のあるのお子さんが、集団生活能力よりもまず伸ばしていくべきものは、


・「感覚や感情」の発達

・「ストレスから回復する力」


です。


ここが発達してはじめて

お子さんは集団生活をするうえで大切なことを吸収して

それを行動に移したりすることが出来るようになっていきます。



ではどうすればそこが発達していくのでしょうか?



マイスペ×スパーク運動療育では、

療育士たちがお子さんに合わせた療育プログラムを事前に組んでいますが、

お子さんの興味がプログラムとは違うところに生まれて脱線していくことがよくあります。


そうした時に"しつけ"だと、


「今は何する時間だと思う?」

「こっちで〇〇するんだよ、おいで」


などの声かけをするかと思います。


脱線して興味の寄り道をしているところから

社会の中に戻す声かけですね。



それ自体はすごく大切なことで必要な声掛けなのですが、

いきなりそれを伝えてもなかなか受け入れられなかったり

その瞬間は行動が戻ったとしてもストレスが溜まって

後々同じことを繰り返してしまったりします。



それらは

・自分のやりたいことを否定された

・今そっちはやりたくないのに無理やり戻された


というネガティブストレスとして残ってしまう場合があります。



脱線というのは、「お子さんから生まれた興味」です。


マイスペ×スパークでは、


社会に戻す促しをすぐにするのではなく、


まずはその脱線=寄り道を認めて、共感して、一緒に楽しむところから始まります。



これがしつけの前段階、

「寄り道療育」

と呼んでいる関わり方です。



この関わりが、実は感覚や感情の発達を促すのにとても大切な関わりなのです。



次回はこの「寄り道療育」について、詳しくお話ししたいと思いますひまわり