昨夜は「今夜の注目は何といっても米国市場の戻し幅です」とコメントしました。
ダウは、三羽鳥の3羽目の金曜日に300ドル下落していますので、100ドル近くは上げてくるものと思っていましたが、結果は23.88ドル高、NASDAQも5.51ドル高とショボイもので、これで日本市場も浮上の目はないと読み、再度ショートを入れました。
日経平均は187.41円安と先週の278円安よりも値幅的には小さいながらも、主力級が揃って下落したことで、ようやく下落らしい下落となりました。本来の下落といってもよいでしょう。
特に、日立は「いったん売りに転ずれば資金の逃げ足は早い」と昨夜コメントしたとおり、2億株と東1市場の出来高の1割近くを占める大商いとなりました。
出来高を伴っての下落は本格下落との言葉もあるとおり、三日分の陽線を崩す大陰線を示現し、環境からも、下落転換と考えてよさそうです。また、290円を超えてからの出来高が、公募増資発行株式数とほぼ同じとなったことから、大口の資金は新株の3-4割と考えても、ほぼ利益確定が終わったと考えられます。特に、本日に売りさばいたのではないかと見ています。
また、本日の下げで、MACDがシグナル線を下抜いたことも売り転換の証左となるでしょう。
さて、日経平均については、10,200円台が下値抵抗線との声も聞こえいますが、米国市場がここまでベアになってきていることや、日本市場の個別銘柄の下げはまだ初動に過ぎないことを考えると、さらに下押すことは容易に想定できると考えます。本日の下げにもかかわらず、みずほFGに代表される主力級の信用売残が増加していることも、その理由の一つです。
長期チャートからは、08年10月の6994.90円が底値が起点となり、本年1月15日の10,982.1円を高値とするトレンドに対する修正安と考えると、半値押しが8,988円。昨年11月安値が9,076円。09年7月安値が9,050円とトリプル底と一致することから、この値ごろに近づくことが想定されます。
ただ、その前には75日線や200日線が控えているため、サポートとして機能するか否かの確認は必要と考えます。
仮に、9,000円に近づくとすると、筆者の勝手な推測ですが、3月にはみずほFGの大型増資が控えていることを考えると、日頃はその発表日辺となることが予測され、かなり一方的なジェットコースター並の下落が想定されます。
米国も日本も、先週末からの急激な下げであっただけに、ここからはいったんの反発が期待されますが、トレンドを変化させるものにはなり得ず、テクニカルリバウンドと割り切るべきと筆者は考えます。
余談ながら、本日、下落に合わせて発表された、S&Pの「日本の外貨建て・自国通貨建ての長期ソブリン格付けのアウトルックを安定的からネガティブに変更した」とのニュースには、きな臭い匂いを感じます。おそらく、ダメ押しの、ここぞというポイントで格下げをしてくるのでしょう。