本日早朝に発表されたインテルの決算について、少々雑駁ながら私感をコメントします。


2010年度については、第1四半期(2010年1月-3月期)の売上高を97億ドル(±4億ドル)、粗利益率61%(±2%)と予測。また通期の粗利益率を61%(±3%)としています。


2009年度の第4四半期(09年10月-12月期)の好決算は、ATOMを搭載したネットブックの爆発的な売上によるものでした。日本のPC市場においても、4万円台が主流のネットブックがサブPC的な二台目またはフルスペックノートを購入するには二の足を踏む若年層に受け入れらました。しかし、実際に使用してみると、画面の解像度が低いことやATOMの非力さからくるもっさり感から、スタイリッシュな外観からくるイメージとは使用感が隔たっていることに気づかれた方も多いと思われます。


次なるインテルの戦略であるCULVプロセッサを搭載したノートパソコンは、画面解像度も広く、ATOMとは格段に早い処理性能と8万円程度とネットブックに比べれば値が張るものの、動画編集や3Dゲームといった重い作業を行うのでなければ、フルスペックノートとほぼ同等の満足感が得られることから、ネットブックに飽き足らないユーザーに受け入れられることは間違いないと思われます。


したがって、インテルが提示した第1四半期の達成目標の到達は可能と思われますが、その後の戦略がどうも見えてこないと筆者は考えています。


ネットブックという新たな需要を喚起させ、逆にその不満足をテコに、CULVプロセッサにより次なる需要を生み出すことに成功したわけですが、CULVによって充足した購買意欲は、次の3年~5年は新たな需要を生み出さないことにもつながります。また、CULVの成功により、ATOMを搭載したネットブックは一部の明確な目的を持ったユーザー以外には見向きもされなくなるでしょう。


自動車産業と同じく、中国が頼みの綱として意識されていますが、万博の開催期間中にも、過剰な投機資金が流入する不動産市場のバブル崩壊をきっかけとする中国経済の崩壊を予測する声もあり、世界経済が急激に落ち込む懸念もあり、結論的に、インテルの通年予測は、少し楽観的と思いながら数字を見ました。

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