本日の筆者の考察は、テクニカルよりも個人的な「憶測」が中心となることを最初にお断りします。
銀行株の目先動向、即ち日本市場の動向は、12/14-16に新規発行価格が決定する三菱UFJFGの動向に左右されるというか、三菱UFJFGの公募増資に連結した相場動向そのものになると考えています。
なぜなら、三菱UFJの今回の公募増資は、来春に予想される他のメガバンクの公募増資を成功に導くためには失敗は許されないものであり、増資規模の一兆円という日本市場(東証第1部)の15億株程度の一日分の売買代金に相当する巨額の増資であり、対面販売が減少している中では、個人投資家からの資金吸収には限りがあり、また現況の経済情勢では企業の引受も難しいことを考えれば、相当の額を海外投資家、つまりリスクマネーに頼る必要があると推測しています。海外投資家は国内勢よりもシビアに利益を求めてくるものであり、来春に予想される他のメガバンクの増資にかかる引受先確保の観点からも、幹事証券の威信にかけても、年末から少なくとも1月初旬にかけては引受者に十分な利確の機会を与えるべく売出価格を上回って推移させる必要があると考えます。
新規発行価格決定は、12/14-16の間となっていますが、証券界の慣例として、初日の引け後に価格決定されることが多く、今回も同様の日程になると考えています。と、すると、月曜日の引値が今後の値動きの基準、即ち月曜日の引値を上回って推移すれば高値を走り、下回って推移するようであれば仕掛け売りの対象になるものと推測しています。
先週金曜日の三菱UFJFGの信用売り残は、野村HDの10月のファイナンス規模は2倍ほどありますが、直近の信用取引残高は売り買いともに低調で、発行価格決定を翌週に控えて活発化が見られないことが何を意味しているのか、いろいろと想像はできるものの、あくまで憶測の域を出ないことから、筆者としても具体的なコメントは差し控えますが、、月曜日の信用取組次第ではありますが、結果として、仮に信用売残が盛り上がっていなかった場合、可能性は低いながら、引渡日までの間に弱含む可能性も残しており、その点に関しては注意を要すると考えています。
ただ、東一市場の評価損率は、最新が12/4時点の数字となりますが、-20%割れから-16%程度まで改善してきており、先週の高値維持で個別銘柄の信用買い残は減少傾向にあることから、さらに改善しているものと考えられますが、同時に売り残はかなり増加しており、出来高薄を狙って売り方が担がれる可能性も十分にあると考えます。
リスクシナリオとしては、金曜時点の信用取組のほかに、「市場は少数意見に動く」との言葉もあり、杞憂とは思いますが、公募増資神話から買いを入れるであろう個人投資家を欺くべく、先日発覚した香港の投資ファンドによる公募増資前のJAL株の大量空売りの例に見るとおり、市場外での貸株により下落を画策する筋があるとの憶測も可能と考えます。事実、金曜の三菱UFGFGの出来高の約1割を占めるSBI証券の出来高ランキングでは、買いが18,302,527株、売りが13,750,699株と、個人投資家と思われる買いが売りを上回っていることが報告されています。
以上、三菱UFJFGの強気材料と弱気材料を並べてみましたが、今年最大にして最後のビックイベントであるだけに、月曜日は引けにかけて売りに押される可能性が考えられるなど相当の波乱が予想され、今回ばかりはザラ場の動向が気になるものの、逆にダマシの動きに捕われないようザラ場は気にしないほうが良いかもしれません。゛仮に参戦するにしても、資金と精神に余裕のある範囲内で、決めた値以外は場中に動かさないほうが良い感じがします。ストップロスを設定することはもちろんです。
筆者としては、どうやら先週初めに流れたロイターの年内公募増資観測が杞憂に終わったことから、公募増資株のうち、先週の日経平均1,000円急騰劇に反応していない銘柄をマークしてみるのも面白いと考えています。
余談になりますが、本日、日経新聞の一面にて、東証が企業が既存の株主向けに新株を買う権利(新株予約権)を持ち株数に応じて無償で割り当てるよう上場規則を改正する記事が掲載されていましたが、ロイターでは、既に12月4日に詳細に報道されており、まぁ、単なる出遅れなのか、このタイミングで日経が報じる真意を考えたりしました。
月曜の日銀短観は、12月調査の回収時期がドバイの債務問題が発覚した円高株安時期と重なっていることを懸念する声もありますが、意外にも強いか、弱くてもあまり材料視されないと予測しています。この辺は、SQのアノマリーが優先する、つまり先週のSQ値を下回らない限り、海外投資家のクリスマス休暇入りも伝えられる頃とはなりますが、出来高薄の中、先物主導による強地合は継続するものと考えています。
なお、先週、ご投稿いただいたコメントに返信させていただいたとおり、今後は、筆者の生活ペースに負担の少ない形で更新したいと考えています。筆者の意図は、買い場や売り場、銘柄推奨が目的ではなく、僭越ながら、なぜ筆者はそのように考えるのかといった日々の情報収集や市場分析の大切さと、常に楽観ではなく悲観を想定し、自信のある時のみ参戦することがリスク回避と利益獲得の道であることを問うことにあり、その目的は、これまでの記事により、ほぼ達成されたものと考えています。
筆者としても、まだ今後の当ブログの更新イメージは明確になってはいませんが、株式投資にかける時間は、ブログ開始前に戻って一日1時間以内の生活のごく一部分に留めるつもりのため、不定期な更新となることをご理解ください。