先週の日曜日にコメントした日本市場が当面の底をつけていないと考える理由の4点については、一応の解決を見たものもある一方で、材料視されることなく、買い方の力相撲によって寄り切られたものもありますが、これらは仕切り直し後に再度表面化してくるものと考えます。


筆者が現時点において、目先動向を考察する上で重要と考えているのは次の2点に集約されます。


第1 今後、米国市場の下落が始まった際の日本市場への影響度合いが確認されていない(NYの下落初動においては同調安が予測される)


第2 日本市場の需給不安となる年末の公募増資ラッシュ観測が流れている (昨日のコメント参照)


個別銘柄では、日立の信用倍率は、前日の0.98から0.27へと一気に売り長が進みました。貸し株残高も7,061千株から20,468千株へと一気に3倍近くに増加し、買い残は10円高の上昇が利益確定売りを生み6,922千株から5,535千株へと減少し、発行価格決定を前にしての正常な姿に戻りました。ただ、日経平均の大幅高につられているものの、昨日の10円高がどうにも気になります。しかも、米国ADRでは5円高の251円に上昇しています。


通常、新規発行価格決定前には株価が下落する状況はよく見られることですが、先週の急騰といい、今回はどうも過去の経験則での行動は逆にリスクが高いと考えます。また、ストキャにはまだ少しの余裕があり、MACDは低位に位置し、陽転近しの段階で、上値余地は十分に残されいるように見えます。しかし、株式の希薄化や三菱UFJの公募増資や、昨夜コメントした他の企業の増資観測から、発行価格決定後にも需給不安が生じる可能性も考えられると筆者は見ています。


したがって、指数が軟調となれば、当然にして、日立も下落幅は少ないと予想されるものの同調安することは間違いなく、様子見が賢明と考えますが、可能性は少ないながら続伸していくことも考えられることから、判断は非常に難しいというか、結局のところ、投資に対する姿勢が決めるものと考えます。


三菱UFJについても、発行価格決定を前に、直近の上昇が作用し、売り圧力が増大してくるものと思われることから、筆者としては米国市場を始め、各種指標など、日々の動向を確認しながらタイミングを計ることとしていますが、投資観の観点から、条件が整わなければ引き続き見送り姿勢を続ける考えは変えていません。


明日に続く
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