昨夜のNY市場は、大方の予想どおり序盤から売り優勢となり、一時233.15ドル安の10,231.25ドルまで下落後、買い戻され、154.48 ドル安の10,309.92ドルと反落して短縮取引を終えました。
なお、出来高は6.55億株と半日の割には、閑散日の1日に少し足りないくらいのまずまずの出来高で、信頼度は高いと思われるものの、寄り付き直後の急落からは買い優勢が続いたこと、英国を始めとする欧州市場が前日の下落の買い戻しが入っているとはいえ、プラスで引けていることなど、注意が必要と考えます。
原油先物も時間外で一時72ドル台まで下落したものの、寄り付き直後から買い戻され、76ドル台に乗せて終えており、長い下髭を引きながらも、ボックス圏の下端にかろうじてとどまっている気配であり、今後の動向には注意を払いたいものです。
それにしても、先週初めからの米国市場の動きは悪材料をものともしない、何とも粘り強いもので、まだ最終結論が出たわけではありませんが、まさに出来高薄の中での高値追いは、投資家に高値を引き取らせるための仕込みであったと考えざるを得ません。
先日も記しましたが、相場というものは常に非情なもので、強いものが弱いものから徹底的にお金を奪い取る仕組みになっています。弱いものとは、ある意味、庶民という概念に収斂されるのかもしれませんが、筆者が考える「弱いもの」とは、情報分析をせずに、雰囲気で取引する投資家のことです。現代は、インターネットの普及の進展により、機関投資家やその道のプロとの情報格差は格段に縮まっています。チャートはエクセルか、グラフ用紙に自分で引かなければならず、クイック端末を自宅に引くことなど、夢の夢だった時代がほんの10-15年ほど前だったなど、とても信じられないくらいです。また、インターネットの情報収集力はクイック端末の比ではありません。
そのような環境の中、これらを活用せずに、勘と経験に頼った取引に望むことは、自らを「弱いもの」の範疇に封じ込めているものだと筆者は考えます。当ブログでも、なぜそのように考えるのか、できるだけ具体例を挙げての説明に時間を費やしているのは(それが正しい考察であるかどうかは別として)、これらの情報を有効に活用することがリスク回避の第一であることを、僭越ながら、より多くの皆さんに理解してほしいと思っているからです。
横道にそれましたが、まさに昨夜の米国市場は、寄り付き直後に200ドル下落するという凄まじい下落から始まり、半日にしては出来高が膨らんだのは、週末を前に、高値で買った投資家の狼狽売りがあったものと思われ、また、先週来の高値圏での動きからは、高値で買った投資家が依然として取り残されているものと考えられ、基本的には、NY市場も上値が重い展開に移行することが予想されます。
夜に続く